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(3)夏はやっぱりそうめん 手延べにこだわる思い

(3)夏はやっぱりそうめん 手延べにこだわる思い

2018年7月7日
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工場内には、そうめんがまるでカーテンのように揺れています

甲佐町に、こだわりのそうめんを作るところがあると聞き、訪ねました。手延べ麺を製造販売する「肥後そう川」です。

工場では、数々の手延べそうめんが製造されていました。風に揺れる細い麺の光景は涼やかで、まるで現代アートのようです。

ここでは手延べ製法にこだわっています。麺の生地作りに機械を使用することはありますが、麺を延ばす工程は全て手作業で行うそうです。長い箸を使ってそうめんを器用に延ばし、直径1ミリにも満たないそうめんを作り上げていきます。

「そうめんは、小麦粉と水と塩で作ります。シンプルな素材だからこそ、作り方によって味や喉越しが大きく違うんです」と話すのは工場長の阪本憲作さん(46)。

そうめんを延ばす阪本工場長。その弾力に驚きます

肥後そう川のそうめんは、おいしさを引き出すためにさまざまな工程を経ています。味や食感の決め手となるグルテンを引き出すために、板状に成形した小麦粉の麺帯(めんたい)を32層も重ねます。それに圧をかけて延ばし、ひも状に延ばしたものを細長いパイプに「8の字」状にかけてさらに引っ張って延ばし、最終的に直径1ミリになるまで、延ばし続けるそうです。

例えば、手打ちうどん店の店頭で、職人さんが折り畳んだ麺をカットしている光景を見ることがありますが、〝手延べ製法〟はそれとは異なり、麺をカットせずに、ひたすら延ばします。そうすることでグルテンの向きがそろい、こしが強く、喉越しのよい麺が生まれます。

肥後そう川の手延べ麺は、同社直営の「肥後そう川めん工房県庁通り店」(熊本市中央区)と御船町から甲佐町へと抜けるトンネルの左先にある本店で食べることができます。乳白色の麵は、つるっ、しこっと抜群の喉越しで、蒸し暑く食欲のない日でも、おなかにすんなり収まります。

「肥後そう川手延べ麺本店」(御船町)で食べた冷やしそうめん(540円)。最近はにゅうめんも人気なのだそうです

牛肉や温泉卵がのった人気メニュー「ぶっかけうどんスペシャル」(842円)。そうめんだけでなくうどんやそばなども充実

「キャッチフレーズに〝おいしくなかったら、お代はいらない〟としているんですけど、決してウソじゃないですから」と阪本さんは、さわやかな笑顔を見せました。

「古くなったうどんの乾麺は、一時間程度水につけてから湯がくとおいしくなります」と、工場長で〝麺博士〟の阪本憲作さん

ニンジンやホウレンソウ、ゴボウ、ニンニクなど、いろんな種類の手延べ乾麺(180g、540円・つゆ付き)は、贈答品にぴったり。またオリジナルの手延べ潤生麺(200g、594円・つゆ付き)も人気。各食事処でも販売されています

肥後そう川(工場)

 

肥後そう川手延べ麺本店(お食事どころ)