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(4)安全、美味なフルーツ作り 若手農家らがチーム結成

(4)安全、美味なフルーツ作り 若手農家らがチーム結成

2018年2月17日
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段々畑を上る一本道。昭和初頭、「ぎょくだん」メンバーの祖父の代から、玉東町でミカン栽培が始まりました

「ぷらっとぎょくとう」のHPで販売される「ハニーローザのコンフィチュール」680円。爽やかな甘味と果肉のみずみずしさを感じます(「ベーカリー アウローラ」でも販売)

温暖な気候と小高い山々の斜面を生かし、玉東町ではミカン作りが盛んに行われています。ほかにも、初夏にはスイカと幻のすももと呼ばれるハニーローザ、秋口にはナシが旬を迎えます。

「熊本の人でも、玉東町でおいしいフルーツが生産されていることを知らない人が多いんですよ。玉東の果物を知ってもらいたいと、果樹農家で『ぎょくだん』というグループを結成しました」とチームリーダーの徳山道拓さん(36)。ユニフォームのオレンジ色のつなぎで集まってくれました。

「ぷらっとぎょくとう」のHPでは「ぎょくだん」メンバーを詳しく紹介。写真左上から、ダダ/清田晃さん(40)、ヤス/坂村寧浩さん(34)、マッサン/大隅正信さん(44)、ミチヒロ/徳山道拓さん、ケン/清田健一郎さん(38)、左下から、タカヒロ/村上隆博さん(32)、リュウ/上村竜一さん(32)、とし/上野智彦さん(34)

チーム名の「ぎょくだん」は玉東町の段々畑男子団の略で、昨年4月に誕生。メンバーは30代、40代の11人で、全員が県の認定農業者の資格を持っています。子育て世代でもあるため、自分の子どもに食べさせても安心できるもの、しかもおいしいことを「ぎょくだん」ブランドの基準にしていると言います。

自慢のフルーツは公式HPで販売。農家を指名して購入できるのがポイントで、選ぶ際の参考になるようにと、一人ひとりのページを作り、畑の様子や作業風景、家族との一コマなど、メンバーの素顔を垣間見ることができる写真が豊富に掲載されています。

「『ぎょくだん』のみんなは、農業を楽しんでやっています。自分たちの姿を見て、子どもたちに『農家はかっこいい』『農家を継ぎたい!』と思ってくれるといいですね」と照れながら答えてくれた徳山さん。チームのメンバーの結束の固さを表す、ユニフォームのオレンジ色のつなぎがまぶしく映りました。

小高い山に作られた段々畑。畑の向こうに見えるのが西南戦争の戦跡・半高山

ぎょくだん

(ー社)ぷらっとぎょくとう


手頃なおやつ系のパンから素朴なハード系のパンがそろいます

県道191号を木葉川を渡って進むと、小さなパン屋さん「ベーカリー アウローラ」がポツンとたたずんでいます。

「子どもの頃から、自宅の近くに店が少なくて。焼き立てのパンでこの界わいに活気がでれば…と思って店を作りました」とオーナーの吉山哲平さん(39)。玉名産の小麦粉を使い、手頃なおやつ系のパンから素朴なハード系のパンがそろいます。

白壁に緑のパラソルとウッドデッキが目印

オーナーの吉山哲平さんと妻の真理さん(35)

おすすめは、玉東で取れるサトウキビの風味を生かしたあげパン。子どもたちが自分のおこづかいで買えるように、43円のプチチョコパンも用意しています。

この界わいでパン屋さんが開店するのは初めてらしく、取材中も次から次へとお客さんが来店。8~9割は地元の方らしく、吉山さんも「お客さんと話をするのが新鮮で楽しいですね」と笑顔がこぼれます。

サトウキビの黒蜜を生地に練りこんだコッペパンをあげた「あげパン」162円。コクのある味わいがクセになります

左から、田舎パン162円・レーズンブレッド378円・めんたいフランス162円

子どもが買いに来られるようにと作られた「プチチョコパン」1個43円

春の陽気のようなあたたかさに包まれた玉東町。西南戦争の物語が伝えるものは、今がこんなに平和であることへの感謝と幸せです。西へと傾いた夕日が、元気なこの町のビタミンカラーに見えたのでした。

ベーカリー アウローラ