生活情報紙「あれんじ」公式サイト

(1)菊人形・菊まつり、4日開幕 色鮮やかに描く歴史絵巻

(1)菊人形・菊まつり、4日開幕 色鮮やかに描く歴史絵巻

2017年10月21日
|

ビニールハウスの中で花が咲くまで待機する菊人形たち

秋を代表する花、キク。菊池市の市花でもあります。

キクの開花に合わせて、11月4日(土)から菊池市民広場では「菊人形・菊まつり」が開催されます=19日(日)まで。

今年で32回目となる祭りには、全国から約8万人もの見物客が集まります。

会場では、黄や赤、薄紫などの色鮮やかな菊が楽しめ、なかでも見物客の目を楽しませてくれるのが菊人形です。

菊池一族の歴史的な一場面を再現し、雄壮な武者姿を可憐な菊の花で彩ります。

来年の苗もスクスク育っています。冬場は外に出して寒にさらし、春には挿し芽をして数を増やしていきます

菊人形や懸崖菊は、土台になるワイヤーに茎をしっかり固定して形作っていきます

この菊人形を手がけている一人が中村祐幸(すけゆき)さん(85)。中村さんは「菊池市菊まつり推進委員会」=会長・橋本勉さん(80)、会員18人)のメンバーで、仲間と祭りに向けてキクを育てています。

「菊作りは大変だけど、そこが楽しみ」という「菊池市菊まつり推進委員会」の中村祐幸さん(左)と同会会長の橋本勉さん

準備中の菊人形を見せてくれるというので、中村さんのビニールハウス(同市七城町)を訪ねてみました。

花はまだ付いていませんが、武者姿をかたどった針金の枠にキクの茎や葉をからませて、体の形にしてあります。

肩や腰の部分は誉(ほまれ)=赤色=、胴はエンジュ=黄色=という品種で、花が咲けば、色鮮やかな鎧が完成するという趣向です。

筑後川をはさんで南北朝が戦った筑後川の戦いのワンシーン「太刀洗の場」を再現した菊人形(資料写真)

中村さんのキク作りは7年前から。今では菊人形のほかに、祭りのシンボルとなる「五重塔」、1本の苗で鉢から流れるように仕立てる懸崖菊(けんがいぎく)、小さな岩に枝をはわせた「盆栽」などさまざまな作品を手掛け、菊作りの名人と呼ばれるまでになりました。

「夜中でも気になったらビニールハウスまで見に行きますけん」と努力も相当なものです。

インタビューの最中も、手を休めずに余分な芽を摘んだり、手入れに余念がありません。

「祭りの開催期間に一番いい状態で花が咲くように仕上げる」のが腕の見せどころだそうです。

祭りが終われば、展示された「懸崖菊」などは菊池市役所や温泉センターに飾られ、市民の目を楽しませてくれます。

流れるように咲き乱れる「懸崖菊」(資料写真)

最終日の19日(日)には菊の展示即売もあります(資料写真)

菊人形・菊まつり

日程/11月4日(土)〜19日(日)
場所/菊池市民広場
開場/9時〜17時
約3000点ものキクを展示即売。南北朝時代に菊池一族が奮戦した「太刀洗の場」を再現した菊人形が見ものです。
お問い合わせ/菊池市商工観光課 TEL.0968-25-7223