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(3)樹齢100年の中国梨「鴨梨」 今も現役で実をつけ続けて

(3)樹齢100年の中国梨「鴨梨」 今も現役で実をつけ続けて

2017年9月16日
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「本田観光梨園」で見ることができる樹齢100年の梨の木

樹齢100年という「鴨梨(ヤーリー)」という中国梨の木を「本田観光梨園」(荒尾市川登)で見ることができます。左右20mほどに伸びた枝は、慈愛に満ちた観音様が両腕を広げているようです。

樹齢100年の「鴨梨」は今も梨の実をならせます。そのパワフルさからパワースポットとして知れ渡っています

梨の発祥は中国とされています。ちなみに歌舞伎界の代名詞である「梨園」は、中国・唐の皇帝・玄宗が即位した712年、宮廷の中にあった梨園に、宮廷楽師や官女を集めて開いた楽器演奏の養成学校に由来します。そこには舞踊や演劇に携わる才能豊かな人材が集められ、「梨園」と呼ばれたのだそうです。

「本田観光梨園」には、今まさに旬の梨がたわわに実っています。「自分で収穫する楽しさが忘れられないと、毎年、この時季が待ち遠しいとおっしゃるお客さんは多いです。どれも甘くて、なるべく完熟に近いものをご提供するよう心掛けています。幸水、豊水、新高の順に10月中旬まで梨狩りを楽しんでもらえます」と話すのは4代目の本田清輝さん(48)です。

話し上手な本田清輝さんの「梨のお話」が人気です。隣は妻の久代さん(43)

幸水、豊水、新高の順で梨を収穫することができます

そんな秋の行楽の一つである梨狩りですが、実は、荒尾で観光農園を営んでいるのはわずか数軒だそうです。

「梨は受粉や袋掛けなど、栽培に手がかかるんです。天気にも左右され、台風の来襲で収穫にも影響します。だから出荷の時期に観光農園を開く難しさがあると思います」

「袋掛けの仕事は大変だけど、ここがポイントなんです」と本田さん

それでも本田さんが観光農園を続ける理由はこうです。「お客さまの期待に応えたい、それだけです。グループで来園される方々にはおいしい食べ方や収穫のポイントを伝えながらご案内します。カップルの場合は、そっとしておきます(笑)。帰りしな、『楽しかった、また来ますね』と言ってもらえるのがうれしくて」と本田さんは笑顔を見せます。

梨は酸味のある芯の部分を切り落として食べるのがポイント。こうしてV字型に切るのがおいしい食べ方です

久代さんが作るフルーツスムージーは400円から。手前は梨(400円)、右奥・イチゴ、左奥・モモはいずれも500円

同園の入場料は無料。1kg700円から1000円で収穫した梨を購入するシステムで、予算にも応じてくれます。

春には美しい白い花をつけるという梨の木。花言葉は「愛情」だそうです。

春には白い花が咲く梨の木=資料写真

さわやかな甘さの「和梨ジュース」(JAが販売)。本田観光梨園でも購入できます。1本200円(190g)

本田観光梨園