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(3)空気の澄む秋は星観察を 緑の中の美術館の訪問も

ロンド美術館クラブ

(3)空気の澄む秋は星観察を 緑の中の美術館の訪問も

2017年8月19日
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標高700mの高原に立つ「清和高原天文台」(資料写真)

空気が澄んだ清和の里に夜のとばりが降りると、降るように星が瞬きます。これから残暑が過ぎれば高原には一足早い秋が到来。星空観察にはうってつけの季節です。

「清和文楽館」から車で10分ほど、井無田高原に向かって行くと「清和高原天文台」に到着します。

周囲を何も遮るものがない高台に立つ天文台からは、星のきらめきを肉眼でもはっきりと見ることができます。

「8月中は、木星や土星、夏の大三角の明るい星も観測できますよ」

見覚えのある顔に驚きます。なんと、先ほど会ったばかりの「清和文楽館」の人形遣い・山下真衛さんではないですか。実は山下さんは、天文台長代理でもあります。

「本来は天文台のスタッフとして採用されたんです。それから人形遣いとしても活動したいと淡路島で修業をさせてもらったんです」と笑います。

清和高原天文台では、9月は十五夜を楽しむ「お月見会」も開催されます。

観測室は開閉式の屋根になっています(資料写真)。天体観望会/20時〜22時、観測料500円、中学生以下300円

清和高原天文台

 

建物、風景、そして作品が一体となり、見る人の心を豊かにしてくれそう

緑仙峡方面に向かって車を走らせます。訪ねたのは、「ロンド美術館クラブ」。のどかな山里の景色を楽しみながら山道を抜けると、森の中にモダンな建物が現れます。

ここはオーナーの折本継治さんが23年前に私邸として設計・建築し、住居として活用していましたが、12年前から会員制の個人の美術館としても開放しています。

静かな森の中にたたずむ「ロンド美術館クラブ」。美術鑑賞した後は、周囲の森を散策するのもおすすめです。入館料300円

館内に入ると、スタイリッシュな空間の美意識に感動します。目に止まるのが建物の素材。吸音板の天井、大理石の床、ガラスの壁、アルミの階段…と使われる素材がユニークです。

あらゆる方向から自然光が差し込み、訪れる時間帯や天気によって作品の印象が変わるそうです。

その日は、常設展示に加え、熊本市で創作活動を続けた洋画家、故・雨森三郎氏の遺作展が開催されていました。

ハコフグのモチーフが印象的な故・雨森三郎氏の遺作展は8月28日(月)まで開催中です

「有名無名、出身地などにとらわれず、芸術に人生をかけた作家たちの軌跡を紹介していきたい」と折本さん。

作品を盛り立てるのが、窓の向こうに広がる深い山々の景色。建物、風景、そして作品が一体となり、見る人の心を豊かにしてくれそうです。

こちらは、折本さんのコレクションが飾られる展示室。展示室にはイスやテーブルが置かれ、ゆっくりと鑑賞できます

ロンド美術館クラブ