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(3)県産食材生かしジェラート プロの演出で手づくりが進化

右から土井章平さんと、スタッフの柚原敬一郎さん(35)、土井さんの妻 愛(めぐみ)さん(26)

(3)県産食材生かしジェラート プロの演出で手づくりが進化

2017年5月6日
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DIYした「SLOW GELATO MADE IN NONOSHIMA」。近く、パンやシチュー、スープ、サラダなどのランチメニューも提供予定です

熊本県産の季節の果物や野菜を使ったジェラート。そのレパートリーは数十種類にも及ぶそう

田園風景の中にとけこむ、とんがり帽子の白いお店「SLOW GELATO MADE IN NONOSHIMA(スロージェラート メイドインノノシマ)」。県産の伝統的な食材や季節の果物、野菜をおしゃれにおいしく味わうジェラートが人気です。

東京で活躍するフードデザイナーの「モコメシ」こと小沢朋子さんによるオリジナルレシピをもとにジェラートを作っているのは、敷地内に隣接する「社会福祉法人愛火の会 野々島学園」の利用者さんです。素材の下ごしらえやジェラートに添えるクッキーづくりまで、すべて手作業で作っています。

店内ではキュートなアクセサリーやステンドグラスなどの雑貨も販売

写真の「ナッツ&ケーキ」のほか、県産紅茶を使った「チャイ」、「レモンミルクカルダモン」など、食材の味わいと工夫が光るジェラートは手土産としてもおすすめ

シングル、ダブル、土日限定のサンドなどもオーダーできるので、いろんなフレーバーを楽しめます

レモンシロップ(手前)やジンジャーシロップ(右奥)、シソシロップ(左奥)など、自家製シロップのドリンクメニューも

「本物の素材を使い、プロフェッショナルの視点と利用者たちの丁寧な手作業で、よりよい商品として提供する。それが僕らが考える“ものづくり”です」と話すのは、「SLOW LABEL(スローレーベル)熊本」代表で、「社会福祉法人愛火の会 野々島学園」理事の土井章平さん(34)です。

「少し視点を変えるだけでもっといいものが生まれます。それぞれのプロがつながることも大切」と話す土井さん

土井さんは海外の大学で学び、東京でコンサルタントの仕事を経験した後、同学園の理事に就任しました。それまでに築いた人脈を生かし、魅力ある商品開発をすべく活動をスタートさせました。

その一環で生まれた「nonocima(ノノシマ)」ブランドのアーティスティックなタイツは、国内外のセレクトショップで評判を呼んでいます。

「nonocima」ブランドのタイツは全国各地のセレクトショップでも話題になっています

こうした取り組みのなかで、国内外のアーティストやデザイナーと福祉施設や企業をつなげるモノづくりを行う特定非営利活動法人スローレーベルのディレクターと出会うことで、土井さんは2014年に「SLOW LABEL熊本」を立ち上げ、昨年5月から同店をスタートさせています。

「障がいの問題点ばかりに目を向けるのではなく、障がいの本質と向き合うことで、ひとりひとりが持つひたむきさや能力を最大限に生かすことができます」と土井さん。5月からは県産食材のランチメニューも始める予定だそうです。利用者さんを中心とした新たなものづくりの輪は、今後もますます広がっていきそうです。

右から土井章平さんと、スタッフの柚原敬一郎さん(35)、土井さんの妻 愛(めぐみ)さん(26)

「SLOW GELATO MADE IN NONOSHIMA」の周囲はのどかな田園地帯。これからの季節は散策するのもいいものです

SLOW GELATO MADE IN NONOSHIMA(スロージェラート メイドインノノシマ)