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(1)高校以来の熱々夫婦が作る 濃厚な甘さの小玉スイカ

(1)高校以来の熱々夫婦が作る 濃厚な甘さの小玉スイカ

2017年5月6日
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スイカの隣のハウスには鈴なりのキュウリのほか、土の隙間を惜しむようにブロッコリーの苗、パセリなどいろんな野菜が育っています

野の花の間をせわしなく行き来するミツバチや、まばゆい新緑に初夏の訪れを感じます。合志市の北西側に位置する野々島地区は、田畑や農業用のハウスが連なる田園地帯。植木町(熊本市)と同じくスイカの産地としても知られ、今、出荷のピークです。

この地区のスイカ農家、幸恵堅(ゆきえ・かたし)さん(67)、友子さん(67)夫妻のハウスでは、濃い緑の実が大きくふくらんでいます。

「スイカは力仕事だもんね。今までで最大のスイカは18・4kgもあって、うだっきらんごつ(抱えきれないほど)太かった~」と話す友子さん。地区の名物はスイカですが、この友子さんも“スイカに劣らぬ名物”といわれるほどの、おもしろキャラの持ち主です。

10代で出会って以来、ずっと二人三脚。「週末には息子3人も手伝いに来てくれるのがうれしかです。私たちゃ幸せ」と友子さん

幸恵さん夫婦は、大玉スイカのほか、合志市内で広く栽培される品種の小玉スイカ「ひとりじめ」も栽培しており、糖度13~14度にもなる濃厚な甘さが特長です。

畑から採れたてのスイカを切ってもてなしてくれたのですが、滴り落ちる果汁の多さにびっくり。シャキッとしたみずみずしい歯触りで皮の近くまでしっかり甘さがゆきわたっています。

「た~いぎゃ(とても)甘かでしょうが。お父さんが私にベタぼれだけん、スイカも甘うなっとタイ、グハハ」と友子さん。

お孫さんたちがこの春、相次いで志望校に合格したそうで「私たちゃ、ずごっぺすばっかりばってん、孫どんな、よー勉強のでくっとですタイ」

仲の良い幸恵さん夫妻は、県立菊池農業高校時代の同級生。友子さん曰く、堅さんのひとめぼれがきっかけで交際がスタートし、結婚に至ったとか。「お父さんは私に“ひとめぼれ”。それで今では私がお父さんを“ひとりじめ”」と、スイカの品種名にかけてのろける友子さんに、座布団一枚!

一方の堅さんは「そがん、そがん」と優しい笑顔で友子さんを見守って、その熱々ぶりは何十年も続いているようです。

「趣味は仕事。人に負けるとも嫌だし、休むとが好かんとタイ」と話す友子さんは、スイカの季節以外にも“年中無休”で野菜などを作ったりと、畑仕事に精を出します。自宅の敷地内に住む三男の嫁の晴美さん(38)も畑仕事を手伝ってくれるそうで、「晴美さんはうちの跡取りだもん」と、堅さんもうれしそうです。合志の豊かな土と家族の強い絆が、働き者夫婦を支えていました。

幸恵さん夫妻自慢のスイカ。合志市の物産館「クラッシーノ・マルシェ」や「きくちのまんま」で購入できます

幸恵さんのスイカ<JA菊池西瓜選果場>

  • 合志市野々島428-1
  • TEL.096-242-3450
  • 営/9時〜17時(直接来店で購入可)
  • ※きくちのまんま全店、クラッシーノ・マルシェでも販売されています