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(2)みそ詰め放題にみんな夢中 染みわたるエビだご汁の味

朝市名物の「エビだご汁」に長蛇の列

(2)みそ詰め放題にみんな夢中 染みわたるエビだご汁の味

2016年12月17日
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みんなのテンションが上がるみそ詰め放題の様子。熱気ムンムンです

朝市が始まった暗いうちから、汐見坂にある蔵に人が次々と吸い込まれるように入っていきます。

ここでは「松合食品」の“みそ詰め放題”が行われていました。桶の上に積み上げられるみその山。積み上げた分だけゲットできるとあって、誰もが必死です(笑)。コツはみそを大きく丸めて積み重ねるところにあるようです。

屋外に張られたテントの下では、訪れた人たちに温かいうどんが無料で振る舞われており、お椀からおいしいそうな湯気があちこちに立ち上っています。

屋外では「松合食品」のダシとしょうゆで作られたうどんが無料で振る舞われます

「松合食品」のみそ詰め放題が行われる蔵では、手作りのノリの佃煮も売られています

「松合食品」の創業は文政10(1827)年。「阿波屋」の屋号で、しょうゆ、みそ、酢の醸造を手掛けました。昨年10月に行われた「全国醬油品評会」では、同社の「天然醸造醬油 さくら」が、濃い口部門の最高賞「農林水産大臣賞」を受賞しました。

本社があるのは不知火海を見下ろす高台。ここではみそやしょうゆはもちろん、さまざまな商品が売られています。サービスで出される一杯のみそ汁も来店の楽しみの一つ。「故郷に愛される味を丁寧に守り育んでいきます」と店長の松浦功さん(33)。

農林水産大臣賞を受賞した「天然醸造醬油 さくら」。「さくらフレッシュボトル」(左・590円・200ml、右・1188円・1.8L)※直売所では通常価格より1割引き

松合食品本社にある直売所店長の松浦功さん


「ここのみそでないといかんとよ」と三角町から直売所を訪れた松下アヤメさん(75)。サービスのみそ汁に舌鼓

松合食品(直売所)

 

実直で熱い男が作るだご汁のおいしさ

さて、話をまっちゃ朝市に戻しましょう。

まっちゃ朝市の名物が「エビだご汁」。不知火海で捕れる白エビがふんだんに入った、しょうゆ仕立てのおいしいだご汁です。一杯250円、おかわり100円とあって、大きな鍋で作られるだご汁を求めて長蛇の列ができます。

「地元の味をこうして多くの方々に味わっていただきたくて」と、町おこしに尽力する坂本順三さん(67)。一見、強面に見えるも実は心根の優しい順三さんは、かつての甲子園球児。実直で熱い男が作るだご汁のおいしさが、心身に染みわたります。

朝市名物の「エビだご汁」に長蛇の列

松合の町おこしのリーダー的存在の「坂本屋酒店」の店主、坂本順三さん

「ふるさとの味を伝えたくて」と、松合出身で益城町から毎回朝市の手伝いにやって来る飯塚京子さん(67)

明け方の6時から始まり午前8時には終了するまっちゃ朝市。毎回大盛況なのは、たった2時間の間に繰り広げられる、心通う人情のやりとりがあるからです。

熊本市内からまっちゃ朝市を訪れた山口さん家族。孫の芽生(めい)ちゃん(2)はエビだご汁が大好き

白エビのダシがきいた「エビだご汁」

まっちゃ朝市