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(1)23日、妙見祭の ハイライト 馬が駆け抜け、 ガメが舞う

獅子

(1)23日、妙見祭の ハイライト 馬が駆け抜け、 ガメが舞う

2016年11月19日
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「八代神社」の社殿。現在の場所には文治2(1186)年に創建されたと伝えられます

イチョウが金色に色づく頃、八代の町は「九州三大祭り」の一つとされる、八代神社=妙見宮(みょうけんぐう)=の秋季例大祭「妙見祭」一色となります。地元では、八代神社のことを親しみを込めて“妙見さん”と呼んでいます。

“妙見さんのお祭り”は、中世の記録にも見られる古い歴史を持つ祭礼です。その後、一時衰退したものの、細川忠興が八代に入城したとき、妙見宮の神紋と細川家の家紋(九曜紋)が偶然にも同じであったことに縁(えにし)を感じ、祭りを復興したそうです。

その後を受け継いだ八代城主・松井家は、町衆の結束を高めるために祭りをさらに盛り立てていきました。

ドラやチャルメラのにぎやかな音に合わせて舞う獅子を先頭に、40もの出し物が列をなす現在の神幸行列の原型は、その頃、形作られたといわれています。

獅子は、玉振り役の童子とともに、チャルメラや太鼓、ドラに合わせて表情豊かに舞います(写真=八代妙見祭保存振興会提供)

砥崎河原で水しぶきを上げて走る神馬(しんめ)。かつては、代々、八代城主の愛馬の中から出されていたのだそうです(写真=八代妙見祭保存振興会提供)

祭りのハイライトで11月23日(祝)に行われるお上り行列は、「塩屋八幡宮」から「八代神社」まで約6kmの道のりを、総勢1700人、約1.5kmにわたる行列が練り歩きます。祭りの人気者ガメ=亀蛇(きだ)=もユーモラスな舞を見せ、花を添えます。

祭りの人気者「亀蛇」(ガメ)。妙見の神が亀蛇に乗って海を渡ってきたという伝承に基づいています(写真=八代妙見祭保存振興会提供)

八代城下の町々から奉納される笠鉾。全部で9基あります(写真=八代妙見祭保存振興会提供)

「神事はもう始まってるんですよ」と、八代神社の小林綠郎(ろくろう)宮司(65)。

11月23日の神幸行事のみがクローズアップされることが多い妙見祭ですが、神社では、10月31日の「しめ縄立て」に始まり「飾り馬揃い」「宮遷し式」など、約1カ月間にわたって神事を行い、23日の「お上り行列」を迎えます。

祭りを盛り上げる町衆も、準備に余念がありません。

元禄4(1691)年から、奉納されている獅子舞を継承する中嶋町獅子舞保存会で舞楽楽長を務める飯田哲さん(67)は、舞の練習に熱が入っています。

「祭りの楽しさももちろんですが、『今年も元気にお祭りに参加できてありがとうございます』と妙見さんに感謝する気持ちで奉納しとります」と話します。

同神社は、昨年10月、316年ぶりに本殿の全面改修を終えています。

「22、23日は、全国の祭り関係者が集まる『全国山・鉾・屋台保存連合会』の総会が八代で開催され、まちは祭り一色です」と語る皆さん。左から、八代市役所の松本亨さん、中嶋町獅子舞保存会の飯田哲さん、八代神社の小林綠郎宮司、八代市役所の松本祐介さん

八代神社(妙見宮)