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(1)激しく流れる早崎瀬戸 多種多様の海の幸を育む

人気のイルカウオッチングのスポット

(1)激しく流れる早崎瀬戸 多種多様の海の幸を育む

2016年10月1日
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渦を巻きながら勢いよく流れる早崎瀬戸。まるで川の流れを眺めているような錯覚を覚えます

今回の旅の目的地・五和町まで熊本市内から車を走らせること約2時間。ヤシの木が立ち並ぶ沿岸を走っていると、車窓に映る海の色がマリンブルーに変わりました。空と海が溶け合う景色が、これから始まる旅の時間を盛り上げてくれます。

島原半島との間に流れるのが「早崎瀬戸」です。「早崎海峡」とも呼ばれ、その潮の流れの速さから、日本の三大潮流のひとつとされています。通詞島(つうじしま)へ渡る橋のたもとに立てば、その海流の勢いが分かります。

早崎瀬戸は魚の餌となるプランクトンの発生が活発なことから、多種の魚介が集まります。中でも、ウニやアワビがとれる漁場としても有名です。

全国的にも人気のイルカウオッチングのスポットで遭遇率は90%以上(資料写真)

二江地区の沖に浮かぶ小さな「通詞島」では、伝統的な素潜り漁が継承されています。ここでは、5000年前から素潜り漁が行われていたというから驚きです。二江地区裸潜組合では、約40人の40~80代からなる海士(あま)が、今も素潜り漁を続けているそうです。

「あま」というと女性をイメージしがちですが、島では素潜りは男性の仕事。小さな夫婦船(めおとぶね)で漁場へ向かい、潜水する夫の命綱と操船を妻が担当するのが習わしだそうです。

「だけん船の上で喧嘩はでけんたい(笑)」と島の一人の漁師さんが話してくれました。

通詞島は周囲約4キロほどの小さな島なので、歩いて一巡りすることができます。橋のたもとでは釣りをする人の姿もあり、漁師町ならではの「せどや」など風情ある風景が広がっています。猫が昼寝をするなど、のんびりとした光景に出合うと心が癒やされます。

せどや(家と家との間に走る、狭い路地)など、漁村ならではの風景が広がります

漁港の日陰でくつろぐ漁師。この日は漁協で定めた一斉休漁日でした


こちらの気配に気づいて一瞬、目を開けるもすぐにまたウトウト。島の雰囲気同様、猫ものんびりしています