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(1)「天草五橋」が開通50周年に 25日はギネス挑戦のイベント

松島橋(五号橋)

(1)「天草五橋」が開通50周年に 25日はギネス挑戦のイベント

2016年9月3日
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天草への玄関口、天門橋(一号橋)と工事が進む新天門橋

宇城市三角町から天草五橋の一号橋を渡り、上天草市大矢野町へ。青空が海に映りきらきらと輝いています。一号橋のすぐ隣では、「大矢野バイパス」整備の「新天門橋(仮称)」が建設中(平成29年春の完成予定)で、空に向かって立つ巨大な支柱で働く人の姿が豆粒のように見えます。しかし、想像するだけで目がくらみそうな高さです。周りの海には漁の小舟が点々と浮かび、いかにものんびりとした光景が広がっています。

日ごろ、私たちは天草が島々であることさえ忘れるほど当たり前に行き来していますが、考えてみればすべて「天草五橋」が架けられているお陰なのです。

天草五橋の開通は昭和41(1966)年9月24日。三角町から6つの島々が橋でつながりました。橋の名を番号で呼ぶのが一般的になっていますが、実はちゃんと名前が付いているのです。

三角町側から、天門橋(一号橋)、大矢野橋(二号橋)、中の橋(三号橋)、前島橋(四号橋)、松島橋(五号橋)。

天草五橋の中で最も長い前島橋(四号橋)。海面高を低くし、海に浮かぶ島々の景色が楽しめるように設計されています

日本でも例が少ないパイプアーチの橋・松島橋(五号橋)。真っ赤なアーチ橋は写真に納めておきたい風景です

橋で結ばれた約15kmの国道266号は通称「天草パールライン」と呼ばれ、周辺で真珠の養殖が盛んだったことから名付けられました。青い海と緑の島々が織りなす風景は「日本三大松島」の一つです。毎年3月に開かれる「天草パールラインマラソン」の舞台としても知られています。

今年は開通50周年、9月24日(土)・25日(日)開催の「天草五橋祭」は盛大にしたいと地元では気合いが入っています。実行委員長を務めるのは渡邊経夫さん(42)。天草大王料理の専門店「サンはらいっぱい」(同市松島町)を営む傍ら祭りの準備に奔走しています。

「いま考えても、5つの橋をいっぺんに作るなんてすごいことです。当時の日本の最先端の技術が集結したと言われ、天草五橋がなければ、瀬戸大橋も大鳴門橋もなかったと言われているんですよ」と、先人たちの努力や苦労を改めて感じているといいます。

「イベントも大事だけど、これを機会に橋のありがたみやご先祖の苦労などを若い人たちに伝えていかなければと思ってます」

森慈秀の銅像の前にある天草五橋のミニチュア。完成度が高く、5つの橋を見比べるのにおすすめです

「五橋の恩恵に感謝して五橋祭を盛り上げます!」。左から「天草五橋祭事務局」の田口桃子さん(31)、天草五橋祭実行委員長・渡邊経夫さん、事務局・池田景さん(27)

25日午前9時からは「天草五橋Hand in Hand」と題して、二号橋から四号橋まで2500人の人々が手と手をつなぐ記念イベントも実施されます。人と人とが指きりげんまんを行う距離で、ギネス世界記録を目指します。

「天草にとって五橋はなくてはならないもの。その恩恵は忘れがちですが、50周年の節目、改めて感謝と、これからの未来を切り拓いていく気持ちを表そうと『天草五橋Hand in Hand』を計画しました」と熊本県天草広域本部の橋口友輔さん(30)

天草五橋祭

日程/9月24日(土)・25日(日)
場所/上天草市松島町前島地区・合津港一帯
松島の島々と五橋をバックに競漕する白竜船大会や道中踊り、魚のつかみ取り大会など多彩なイベントを開催。夜の海を彩る海上花火大会は、毎年多くの人でにぎわいます。
問/天草五橋祭企画実行委員会事務局
TEL.0964-56-5602

天草五橋 Hand in Hand

日程/25日(日)8時~12時(予定)
天草の発展につながった天草五橋への感謝と、未来への希望を託して、二号橋から四号橋まで2500名の人々が手と手をつなぐプロジェクト。人と人とが指きりげんまんを行う距離で世界記録を目指します!!
※当日は渋滞が予想されます
問/天草五橋ハンドインハンド事務局
TEL.096-351-5155