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(4)背筋を伸ばして 禅寺で精神料理

「南無膳」3000円

(4)背筋を伸ばして 禅寺で精神料理

2016年8月6日
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日輪寺に移設保存されている「湯町橋」。時代の物語を伝えています

日輪寺の境内にある赤穂浪士17士の遺髪塔。大石内蔵助をはじめとする義士たちの供養塔です

雨上がりの日輪寺の境内は空気が澄んで、木々の緑が鮮やかに輝き、心がすっきりとしてきます。鳥が鳴いて枝へと飛び渡ると、葉からこぼれた雨露が肩を濡らします。ここではそんなひとコマにも情緒が宿ります。

日輪寺公園には石造りの眼鏡橋があります。「湯町橋」は文化11(1814)年に造られ、豊前街道を渡した吉田川に架けられていましたが、昭和49(1974)年の河川改修工事でここに移設されました。昭和56(1981)年に熊本県指定重要文化財となっています。

ちなみに、山鹿に残るもう一つの貴重な石橋が山鹿市立博物館の公園内にある「大坪橋」です。慶応元(1865)年に架けられた水路橋で、移設保存されています。

山鹿市博物館公園内に保存されている「大坪橋」(長さ23.2m、幅2.4m)

さて日輪寺の境内には、南国に咲くプルメリアに似た白い花が咲いていました。「タイサンボク」というモクレン科の花です。風が渡るとかすかに甘い香りが漂い流れ、しばし、夏の暑さを忘れさせてくれます。

タイサンボクという名前の花。葉はビワに似ており、肉厚のビロード地のような花びら

日輪寺にある食事処「南無(なあむ)」で味わいたいのが精進料理です(要予約)。精進料理の魅力は、調理の工夫や食材に対する思いにあります。コンニャクを使った刺し身や空揚げなどの疑似料理、摘み草料理など、野の物を心豊かに食べるという自然への敬意に満ちています。

「南無膳」3000円(おかゆとみそ汁、お抹茶付き)。昼は2000円、1500円のコースもあります(いずれも完全予約制)、またゴマ豆腐(タレ付き)やコンニャクの刺し身(酢味噌付き)の「お土産セット」(800円)は食事前に要予約=日輪寺「南無」

精進料理の最後に登場するお抹茶とわらび餅。手作りの優しい甘味に心が和みます=日輪寺「南無」

境内の奥にある食事処「南無」。日輪寺の風情豊かな庭を眺めて精進料理を堪能することができます

「自然のものをいただくことで、心と体が健康になれます」と、日輪寺副住職の荒木孝尚(こうしょう)さん(35)

問い合わせ

日輪寺 南無

 

豊かな時間をぜひとも体験していただきたい

また日輪寺では、ヨガ、座禅、説法の後に精進料理をいただくコースがあります(5人以上の要予約)。ここでヨガを教えているのが「HUS lab」を主宰する西守美香さん(46)です。

「ヨガは呼吸法や体の構造を整えながら心を安定させます。ヨガの後でうかがうご住職の説法は心身に染み渡ります。そんな豊かな時間をぜひとも体験していただきたいのです」と西守さんは話します。

日輪寺でヨガを教える「HUS lab」主宰の西守美香さん

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