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(3)よへほの調べに乗せた 夏の夜の夢の絵巻

山鹿燈籠祭の舞台となる大宮神社の境内

(3)よへほの調べに乗せた 夏の夜の夢の絵巻

2016年8月6日
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紙の芸術の素晴らしさを伝える山鹿燈籠。全国の有名な神社などが摸されています

山鹿の夏の風物詩が、大宮神社の例祭「山鹿燈籠祭(とうろうさい)」です。毎年8月15日から17日未明にかけて行われ、県内外より多くの人たちが訪れる全国的にも有名な祭りです。これに合わせて市内各所ではさまざまな行事が企画されており、街は活気づいています。

この祭りの由緒は、第12代景行天皇が菊池川に着岸されたおり、辺りに霧が立ちこめたため、里人がたいまつを掲げてお迎えしたのが始まりとされています。

幻想的な千人踊りや花火も見どころにあふれますが、大宮神社で行われる神聖な奉納燈籠の場面こそ、祭りの醍醐味といえるでしょう。

16日の午後10時、町衆の「ハーイとうろう、ハーイとうろう」というかけ声に乗って、奉納燈籠が神前に担ぎ込まれます。これが「上がり燈籠」です。

各団体から奉納された燈籠は御神前で献灯の儀が行われると、本殿裏の神苑に並べられます。暗闇の中に浮かび上がる燈籠の明かり。そこに広がる幽玄な世界は、目に心に焼き付けておきたいシーンです。

そして日をまたいだ17日の深夜0時には「下がり燈籠」と称して奉納燈籠が境内の燈籠殿に納められ、一年間保存展示されます。

「町衆の方々と心を一つにして迎えるこの祭りは、古代より連綿と続いている山鹿の大切な行事です。常に感謝の気持ちを捧げながら、この神秘的な神事が末長く続くよう努めてまいります」と話すのは、大宮神社禰宜(ねぎ)の杉谷健文さん(27)。

現在、境内の燈籠殿に展示されているのは、昨年の奉納燈籠です。日本各地の有名な神社や木造建築を摸した燈籠に見入れば、改めてこの街の文化が育んだ、類を見ない伝統芸術に心がふるえます。

こうした前年の燈籠は、祭り当日の神社のおみくじの当たりくじとして進呈される他、希望すれば払い下げを受けることも可能です。

大宮神社の燈籠殿に納められた昨年の燈籠の作品

山鹿燈籠祭の舞台となる大宮神社の境内。滴るようなセミしぐれが、夏まっさかりを知らせています

「山鹿の人たちの心が一つになる山鹿燈籠祭にぜひお越し下さい」と話す、大宮神社禰宜の杉谷健文さん

大宮神社の山鹿燈籠を描いたお守り(各800円)と、燈籠が描かれた神社特製の金太郎飴「福飴」(300円)

問い合わせ

大宮神社