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(2)地元に愛され41年の食事処 これぞ絶品! 焼き穴子寿司

八千代座の看板

(2)地元に愛され41年の食事処 これぞ絶品! 焼き穴子寿司

2016年8月6日
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大正時代の銀行で、現在は「山鹿灯籠記念館」として山鹿灯籠の歴史や作品などを展示(TEL.0968-43-1152・営/9時~18時・休/なし・入場料/一般210円、団体168円、小中学生100円)

「山鹿灯籠記念館」では簡単にしつらえた山鹿灯籠の衣装をまとって記念撮影ができます

豊前街道を行けば、大正時代の銀行を改装した「山鹿灯籠記念館」や山鹿最古の寺「金剛乗寺・石門」、その先には明治43(1910)年に建てられた「八千代座」があり、風情を醸し出しています。震災の影響もなく、堂々とある姿を目にすれば、心に元気がみなぎってきます。

ところで以前から気になっていたのが、八千代座の看板に書かれた「座」という文字。まだれの部首の中には「口」と「人」が描かれています。こういった異体字は、手書きによる個人差から生じたものだったり、商売の縁起を担いだともされており、芝居小屋だけにそのあしらいにしゃれ心を感じてなりません。

八千代座の看板に描かれた「座」の文字も必見

山鹿のシンボル、八千代座の堂々したたたずまいに元気をもらって

さて、さくら湯の前に、地元で評判の食事処「久吾(ひさご)」があります。この店の名物が「焼き穴子寿司」です。

フワッと蒸し焼きにした穴子に、酢飯を包むように仕上げたぜいたくな握りで、一貫に使われた穴子のボリューム感は半端ありません。ほお張った途端、香ばしい穴子がたちまち舌の上でくずれ、シャリごととろけていきます。

「どがんね、うまかろ?」と店主の坂元博二さん(73)が目尻を下げます。「山鹿の人たちは口が肥えとんなはるけん、ヘタなもんは出されん。看板上げて41年、ずっとごひいきにしてもらえるのは、お客さんから育ててもろたおかげ。中には〝380日〟来店しなはる常連さんもおんなはる(笑)」

「久吾」の店名には、博二さんの妻の「久子さん」の名前から取った文字が使われています。

「看板に嫁さんの名前ば一文字取ると縁起がよからしかよ。それに『ひさご』はひょうたんの別名でもあり、天下を取った秀吉にあやかりたくてね」と坂元さん。

「夫婦円満、商売繁盛」というこの店にも、文字にかかわる縁起が担がれていたのでした。

網の下に湯を張り、蒸すようにして焼き上げる穴子=久吾

ボリューム感ある穴子にシャリを包むようにして握られる=久吾

「久吾」名物の「焼き穴子寿司」。2貫で800円(写真は8貫握り)

「山鹿に来たら、うちの焼き穴子をぜひ食べてください」と笑顔で話す「久吾」の大将・坂元博二さん

山鹿市の中心部にある「あし湯」。 無料で山鹿の湯に親しむことができます

久吾