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(5)電気店の看板を掲げた民宿 島の家庭料理でおもてなし

御所浦の家庭に伝わるすり身料理のシリーズ

(5)電気店の看板を掲げた民宿 島の家庭料理でおもてなし

2016年7月16日
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電気店と民宿の看板が目印の「エンジョイもりえだ」

日帰りでは回りきれないほど見どころがいっぱいの御所浦町には、民宿兼お食事どころがいくつかあります。中でも目を引くのが、フェリー乗り場の近くにある電気店の看板を掲げた民宿兼お食事どころ「エンジョイもりえだ」です。

店内は、アットホームな雰囲気にあふれ、料理上手な森枝ふさ子さん(58)が作る島料理でもてなしてくれます。

1000円の定食を注文してびっくり。メバルの煮付け、アコウ(キジハタ)の刺し身、ヨダレビナ(ミヤコボラ)の塩ゆでなど熊本市内の居酒屋で食べるなら数倍の価格はするほどの豪華さです。

「なーんも、家で食べとるものばかりよ(笑)」と、ウサギ柄の作務衣(さむえ)姿でパタパタと楽しそうに料理を運ぶ森枝さん。季節ごとの食材でもてなされる料理は、この島でしか味わえない楽しみです。

アコウやメバル、ハマボウフウなどの地元素材を使った島料理(1000円)が自慢の「エンジョイもりえだ」。〝地域の縁側〟「御所浦島カフェ」としても人気です

“御所浦のおっかさん”森枝ふさ子さん。天草市商工会御所浦支所女性部員として町の活性化を支えています

問い合わせ

民宿 エンジョイもりえだ・御所浦島カフェ

 

食べ出したら止まらないおいしさ

島ならではの味と言えば、フェリーターミナルにある「しおさい館」のお土産は外せません。「天草ごしょうら島ふ~ど」の看板を揚げられたコーナーがそうです。ここでは、地元の女漁師たちが、家庭に伝わるすり身料理を商品化したものがずらりと並びます。

「島のおにぎりすりみ」は、魚のすり身でワカメご飯を包み込んだ長塚久江さん(67)のオリジナル料理。「出掛けるときは、これだけあれば、おかずいらずよ」と長塚さん。女漁師ならではの目からウロコのアイデアです。

井坂りかさん(52)が作った「ふぃっしゅうまい」や、長塚巳樹(みき)さん(51)の「巳樹のすりみ」など、食べ出したら止まらないおいしさでした。

「天草ごしょうら島ふ~ど」を企画した女漁師の=左から長塚久江さん、長塚巳樹さん、井坂りかさん

「おにぎりすりみ」や「ふぃっしゅうまい」など、御所浦の家庭に伝わるすり身料理のシリーズ「天草ごしょうら島ふ~ど」(250~500円)

「御所浦の海の幸や、恐竜グッズが人気です」と「しおさい館」の橋本美和さん(42・左)と石原智子さん(39)

太陽が西に傾き始めた夕刻。そろそろ帰りのフェリーに乗る時間です。

夢の御所浦
歴史の島は
太古のロマンも蘇る
あなたも私も
ひとつの家族
みんなおいでよ
みんなおいでよ
夢見島(ゆめみじま)
「御所浦よかとこ宝島」より

ターミナルに流れる「御所浦よかとこ宝島」の歌にある、「あなたも私もひとつの家族」というフレーズが胸に染みます。

ゆったりと心を委ねることができるのは、島に流れるリズムや島民の人たちの開放的な人柄に他なりません。震災でふさぎがちだった心が、すっかり元気になったのでした。

船の汽笛が響いて、少しずつ少しずつ島が遠くなっていきます。島影が見えなくなるまでデッキに立っていたい、そんな名残り惜しさを感じる旅になりました。

フェリーと「しおさい館」で流れていた「御所浦よかとこ宝島」のCD

問い合わせ

御所浦物産館しおさい館(島ふ~ど・恐竜の島カレー)