生活情報紙「あれんじ」公式サイト

(1)美しい新緑のグラデーション 澄んだ空気はほんのり茶の香り

鹿北茶を 全国ブランドへ

(1)美しい新緑のグラデーション 澄んだ空気はほんのり茶の香り

標高350mにある藤本さんの茶畑。新緑の美しさに見とれてしまいます。鹿北茶は江戸時代初めより肥後藩主細川忠利のご用達茶となった歴史あるお茶です

美しい緑の茶畑がどこまでも広がって、あたり一面にお茶の香りが漂います。ここは、鹿北町の南東、標高350mにある藤本祐一郎さん(61)の茶園です。2013年度県茶品評会の茶園部門で最高賞を獲得したというだけに、手入れが行き届いた美しい景色です。

「茶畑が深い緑色のところと明るい緑色のところに分かれとるとが分かりますか? 濃いところはかぶせ茶という栽培で、茶摘み前に黒い遮光幕ばかぶせて日光を遮って光合成を促しカテキンの生成を抑制するとです」と鹿北銘茶研究会会長の小山玲治さん。

確かに茶畑の緑色は単一ではなく、濃淡の群れに分かれています。濃い緑色のかぶせ茶栽培は十分な光合成を行った分、色が濃くなりアミノ酸が豊富で、うま味がより凝縮されるそうです。

改めて緑色のグラデーションが織りなす茶畑に目を奪われていると、藤本祐一郎さんはトラクターのような大きな茶摘機であれよあれよと茶葉を刈っています。

「はよ摘んで製茶工場にもっていかんと、摘んだ瞬間に茶葉は発酵が始まるけんね。新鮮さが命だけん!」と藤本さんに促され、山を下りて製茶工場へと向かいました。

鹿北銘茶研究会のみなさん。前列左から小山玲治さん(51)、中満勇地さん(25)、東聖矢さん(25)、中野勇一さん(62)、東和行さん(55)。後列左から古田太郎さん(49)、藤本邦夫さん(45)、中満彰文さん(40)

昔は家族総出で手摘みをしていた茶畑も機械化が進み、機械であっという間に摘んでいきます