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(4)羊角湾の新名物ヒオウギ貝 寿司屋のたけちゃんが結婚!

「おまかせ握り」1980円

(4)羊角湾の新名物ヒオウギ貝 寿司屋のたけちゃんが結婚!

2016年4月2日
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殻の色の美しさに定評のある、羊角湾のヒオウギ貝。「大きな川が2つ流れ込んでいて植物性プランクトンが豊富。栄養分が多い分、水中に直射日光が当たらず、貝が日焼けせんとです」と中鋪さん

羊角湾の新しい名物のヒオウギ貝。観光施設・海上コテージを望む貝養殖の屋形では、「ヒオウギ生産組合」の中鋪(なかしき)潤也さん(59)が出荷の作業に追われていました。

赤、黄、紫、橙…と、色とりどりの美しさに見とれます。カスタネットのように開閉する殻の間に、興味本位で指を入れてみて大後悔…。ギャーッ!クワガタに挟まれたような痛みが走りました(汗)。

それを見ていた中鋪さんが大笑い。「やられたけん、食べて懲らしめんばね」とヒオウギ貝を持って事務所の中へ。数分後、電子レンジで温められたヒオウギ貝がお皿の上に登場。プリッとした貝柱の甘さを海水の塩分が引き立て、貝ひものコリコリとした食感が後を引きます。

そこへ、「こらあ、焼酎のいるど?」と言って顔を出したのが、同組合員の増田正治さん(67)。増田さんの晩酌の肴はもっぱらヒオウギ貝と聞いて、うらやましい限りです。ヒオウギ貝は、先月オープンした﨑津の漁協直売所「きんつ市場」でも予約購入できます。

酒蒸しや、殻ごとレンジで加熱したり、これからの季節はバーベキューの具材としても人気です

左から、天草漁協﨑津支所の中村哲夫さん(36)と、「ヒオウギ生産組合」の中鋪潤也さんと増田正治さん(67)。「生まれも育ちも羊角湾を目指して、稚貝の繁殖にも取り組んでいます」と増田さん

問い合わせ

水産物直売所「きんつ市場」

 

塩とユズ、炙り、薫製醤油などのこだわりの技を駆使したすし

﨑津教会の近くにある食事処「海月(くらげ)」は、3年前の取材で出会った、すし職人の宮下剛さん(39)のお店。再会を楽しみに訪ねてみると、当時は独身だった「たけちゃん」が、なんとお嫁さんをもらっていました。久しぶりに見るたけちゃんは幸せいっぱいなのか、顔がニヤニヤと緩みっぱなしです(笑)。

羊角湾や天草近海で捕れた魚介を使い、塩とユズ、炙り、薫製醤油などのこだわりの技を駆使したすしがカウンターに並べられていきます。隣でかいがいしく店を手伝う、妻の美貴さん(39)の女将さんぶりも板に付いています。

「地元への恩返しとまではいかんけど、僕たちのようなわっかもんが、町のお役に立てればと思います」。そう言って胸を張るたけちゃんの男ぶりが、以前にも増している気がします。

「おまかせ握り」1980円(すし10貫、汁物、小鉢、デザート付)。近海のネタにこだわるのには「こんなにも豊かな海だ」という情報発信の思いもあるそう

宮下剛さん・美貴さんご夫妻はこの冬、披露宴を挙げたばかり。「“女将になってください”とプロポーズされました」という美貴さんに、「かわいいお嫁さんと一緒に店を出来てしあわせです」と剛さん

どっしりとつけ場を守る剛さんと、テーブルや洗い場の間をくるくる働く美貴さん。「たけちゃんな、よか嫁さんばもろた」と地元でも評判のお嫁さんです

問い合わせ

海月(くらげ)