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(2)県内最古の木造駅舎の中の レトロ感あふれるカフェ

「カレーランチ(コーヒー付き)」550円

(2)県内最古の木造駅舎の中の レトロ感あふれるカフェ

2016年3月19日
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土・日・祝は、JR三角線の特急「A列車で行こう」が宇土市を通過します。16世紀の天草に伝わった南蛮文化をイメージした観光列車です

昨年、三角西港が世界文化遺産に登録されたことで、熊本駅と三角駅を結ぶJR特急「A列車で行こう」が、全国的に注目されています。この路線に、県内最古の木造駅舎JR三角線の「網田駅」があります。

1899(明治32)年に建てられた駅舎は、真っ赤な屋根が目印で、切符売り場には、全国的にも珍しい手書きの切符や、駅名が刻印されたゴム印など、昭和の時代に活躍した用具が、今も現役で使われているのに驚きます。

ピンクの壁に、赤い屋根の網田駅。チャーミングな外観は、時代を超えて人々に愛されています

珍しい手書きの切符は、鉄道ファンに大人気。切符を求めて多くの人が遠方から訪れます

今も現役のスタンプが、木箱に整然と並べられていました

かつての駅舎の事務室は、「網田レトロ館」という交流の場に生まれ変わり、週末になると「駅カフェ」として多くの人が訪れます。

春の柔らかな光が差し込むガラス窓越しにディーゼル列車の往来を眺めることができるカフェは、レトロな雰囲気が漂っています。名物のカレーを食べていると、昭和3年製という古びた柱時計が、ボーンと時を告げました。

列車の往来を眺めながらくつろげる「網田レトロ館」。駅舎ならではの楽しさです

季節の食材が入った「カレーランチ(コーヒー付き)」550円。この日は、網田イカがたっぷりのシーフードカレーでした

「網田ネーブルのピザ」(300円)は、網田ネーブルのジャムとチーズのコラボが絶妙

「三角西港の行き帰りに途中下車して『なんだか懐かしくて』と、わざわざ立ち寄る人も多いんです」とほほえむのは「網田レトロ館」代表の浦本晴美さん(51)。

テーブルには宇土東小学校から譲り受けた机が使われていて、落書きや鉛筆の跡が残っています。

「長浜地区から網田小学校に通う子どもたちが、放課後、列車を待つ間にここで宿題をするんですよ」と浦本さん。

今や、国の有形文化財として登録され、全国から多くの人が訪れる網田駅。

「毎日列車で通学する網田の子どもたちのために、無人駅にはしたくない」という地元の人たちの思いを受けて宇土市が購入し、現在の形によみがえりました。

春の宇土市は、ほかにも見どころがいっぱい。約2000本のサクラを楽しむことができる立岡自然公園では、4月3日(日)には「うと花園桜まつり」が開催されます。

「昭和にタイムスリップしたみたいなカフェです」と語る「網田レトロ館」の浦本晴美さん

宇土東小学校からもらいうけた木製の机には、当時の小学生がつけた傷がそのまま残っています

網田レトロ館(網田駅)