生活情報紙「あれんじ」公式サイト

(1)「御輿来(おこしき)海岸」に広がる砂紋 自然が生み出す芸術品

御輿来海岸に映る夕日

(1)「御輿来(おこしき)海岸」に広がる砂紋 自然が生み出す芸術品

2016年3月19日
|

展望所の周囲の整備も進み、さらに見晴らしが良くなりました

夜明けの宇土半島から望む有明海。ぼんやりとかすむ空の下、雲仙普賢岳、島原半島、湯島がなだらかな線をなし、穏やかな春の海が広がります。

そんな海辺の風情を楽しみながら半島の北側に沿う国道57号をJR網田(おうだ)駅方面に向かうと「御輿来海岸」が見えてきました。

干満の差が激しい御輿来海岸には、干潮時に独特の三日月形の砂紋が現れ「日本夕陽百選」にも選ばれています。夕日と干潮が重なる日が、1年間で数日しかなく、特に2月~4月は夕日と海の位置関係が美しいことから、この風景を撮影したいと全国から多くの写真愛好家が訪れます。

撮影スポットの「干潟景勝の地」には、早朝にもかかわらず、すでに神戸ナンバーや高知ナンバーなど、県外の車がちらほら。朝まだきの御輿来海岸に広がる砂紋=表紙写真=は、まるで水墨画のようです。

「先日、湯島と島原半島の間の東シナ海にだるま夕日(※)が沈む絶好のタイミングが訪れました。全国から300人ほど撮影に来られて大忙しでした」とうれしそうに語るのは「おこしき海岸をこよなく愛する者達の会」代表の河野敏信さん(54)です。

同会メンバーの桑名広吉(ひろきち)さん(65)は、四季折々の御輿来海岸を撮影に訪れた写真愛好家の皆さんに楽しんでもらっています(写真提供/河野敏信さん) (写真提供・河野敏信さん)

多いときは、300人もの撮影者が全国各地から訪れます(写真提供/河野敏信さん)

同会は昨年6月の発足。フェイスブックページ「おこしき海岸」を公開しています。御輿来海岸の写真や、日の入りや天候の情報を発信。見学者のために清掃、看板の設置など環境整備にも取り組んでいます。

「観察に最適な日は、次回は4月11、12日。ぜひ自分の目で美しい光景を見てください」と河野代表。

御輿来海岸に映る夕日。島原半島と湯島の間をゆっくり沈んでゆきます(写真提供/河野敏信さん)

「フェイスブックページ『おこしき海岸』を検索すると、いろんな表情の御輿来海岸を見ることができますよ」と「おこしき海岸をこよなく愛する者達の会」の河野敏信さん

※だるま夕日

夕日が海に沈もうとする瞬間に光の屈折が生じ、海面にもう一つ夕日が写り、その二つが接した姿がだるまのように見える現象

問い合わせ

御輿来海岸干潟景勝の地