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(4)昔ながらの商店街のグルメ 地元愛が伝わるおいしさ

観光客にも人気の馬刺し

(4)昔ながらの商店街のグルメ 地元愛が伝わるおいしさ

2016年3月5日
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自家製あんときな粉を合わせた上品な甘さの「白玉だんごセット」500円。抹茶やコーヒーと一緒に

「菊の城本舗」の主屋と道路を挟んだ正面に、白壁土蔵の建物を活用した「町の縁側コミュニティー・菊池れとろ館」があります。

ここもかつては「菊の城本舗」の建物で、広い店内には洋食屋、甘味処、ギャラリーなどの小さな店が並びます。その中の1軒「甘味処みなわ」に入ってみました。

「以前は熊本市内で自宅カフェをやってたのよ」とはオーナーの冨永美代さん(68)。

こぢんまりとした店内で冨永さんと話をしていると、初めて来たのに常連のような気分に。取材中に「仕事が休みだからおしゃべりしに来ました」と本物の常連さんがやって来ても、一緒に話が盛り上がります。

「仕事でも何でも楽しくやらないと!」と、朗らかな笑顔に心もお腹も満たされます。

トマトの酸味とスパイスの香りとのバランスがいい「チキントマトカレー」。モチモチの白玉だんごとドリンクがセットになって800円=「甘味処みなわ」

「仕事の前にひと風呂、終わってひと風呂、菊池の温泉が元気の源」と言う冨永美代さん。60歳からカフェ、最近ではギターを始め、何にでもチャレンジしています

「たまたま注文があったからどうぞ」とごちそうになった「いきなり大福」。10個以上で注文も受けています

問い合わせ

甘味処みなわ

 

レトロな雰囲気の蔵で楽しむのもいいものです

御所通りのほかにも、木造や漆喰(しっくい)造りといった時代を経た建物が多く残ることに気付きます。中には、白壁土蔵風の施設が建設中で、城下町の風情が少しずつ取り戻されているようです。

白壁土蔵を生かした食事処「栄蔵」を見つけました。もともとは居酒屋で、近頃、ランチを始めたそうです。から揚げやハンバーグなどボリュームある日替わりランチを、レトロな雰囲気の蔵で楽しむのもいいものです。

から揚げ定食800円や日替わりランチ750円など、ごはんが進む定食がいただけます=「栄蔵」

「栄蔵」の店主の池野晃さん(37)。蔵を改装した食事処は、夜は居酒屋になります

蔵の2階もお座敷になっています=「栄蔵」

問い合わせ

栄蔵

 

細やかな霜降り、やわらかな赤身、鮮やかな色合い

「菊池は正月の鉢盛りも馬刺しがメーンなんですよ」と話すのは、「肉の有働」の有働智賀次(ちかつぐ)さん(64)です。その言葉の通り自慢は馬刺し。細やかな霜降り、やわらかな赤身、鮮やかな色合いに食指が動きます。

「食べていくね? お茶なら出すよ、ビールなら目の前のコンビニにあるけんね(笑)」とすすめられ、店内の一角でいただくことに。とろけるような味わいはもちろんですが、笑顔が絶えない有働さんとのやりとりでおいしさも倍増。肉質の特徴や食べ方なども気軽に教えてくれ、こうした昔ながらの対面販売のお肉屋さんの存在に、気持ちがほっこりしてきました。

桜並木の菊池神社の参道で、シイタケのホダ場で、少しずつ近づく春を感じた菊池の旅。何より気持ちがほぐれたのは、まるで昔なじみのように接してくれたこの町の人情に包まれたからかもしれません。

観光客にも人気の馬刺し。赤身100g864円~、霜降り100g1404円~。地方発送もしてくれます=「肉の有働」

見かけることも少なくなった、赤い縁のプレスハムを発見=「肉の有働」

手作りのポテサラにもプレスハムがたっぷり入っていました=「肉の有働」


「『あれんじ』見てるよ」と終始にこやかな有働智賀次さん。顔が見えるお店ならではの安心感も、有働さんの笑顔で倍増します


問い合わせ

肉の有働