
「さくらまつり」会場。かつて菊池氏の居城であった一帯に約3000本の桜が咲き誇ります。開花期間中はボンボリのライトアップも(資料写真/菊池観光協会)
平安時代後半から戦国時代にかけて、約450年にわたりこの地域を中心に栄えた菊池一族。大宰府(※中世の地方行政機関)の役人であった藤原則隆が荘官として菊池に入り、菊池姓を名乗ったことからその歴史が始まりました。
菊池氏が居城を構えたのが、小高い丘に建つ「菊池神社」あたりです。神社から続く「菊池公園」一帯は桜の名所でも知られ、丘の斜面が薄紅色に染まりはじめると、城下町もいよいよ春を迎えます。

菊池公園の桜(資料写真/菊池観光協会)


隈府のポケットパークに設置された2人掛けの“隈府(ワイフ)のラブベンチ”は、プロポーズをすると彼女がwife(ワイフ)に、夫婦で座れば夫婦円満になるらしいですよ
桜の時季には気持ちも華やぐイベントも多く、3月26日(土)、27日(日)「さくらまつり」、26日(土)「熊日菊池桜マラソン大会」、4月28日(木)〜30日(土)には「菊池一族まつり」が予定されています。
あす、6日(日)まで豪華な映画人をゲストに招く「菊池映画祭」も開催中です。きょう5日(土)は、ゲストに俳優の中井貴一さんを迎え、主演作品の上映が行われ、さらに終了後は映画にまつわる貴重な話をうかがうティーチ・インも行われます。6日(日)には、熊本を舞台にした行定勲監督の作品「うつくしいひと」の上映など、映画好きには見逃せないプログラムが展開されます。
「町のおっさんたちの手作りの映画祭です」と笑うのは実行委員長の中原源士郎さん(52)。映画祭を見に来る人にはもちろん、ゲストの俳優陣にも菊池の魅力を体感してほしいと話します。
この映画祭にゲストで訪れたことのある熊本出身の行定監督も、中原さんたちスタッフの温かいもてなしと菊池の魅力にひかれて、一昨年からディレクターとして力を貸してくれているそうです。
「行定監督のように、町の記憶を留めてもらえるのはうれしい限りです。菊池のよさが映画人の間でも広がって、映画祭のゲストとして来てくれると、町にも還元できますよね」
また中原さんは、「今年から山鹿市も会場に加わり、映画祭の波を菊池川流域の町に広げていきたい」と、熱く語ってくれました。

「当日券あります!6日の『きくちの夜会』はライブやサプライズゲストの登場も。温泉宿に泊まって楽しんでください」。写真右より「菊池映画祭」実行委員長で「あまとや本店」の中原源士郎さん、実行委員で「熊日菊池販売センター」の松本隆男さん(46)
イベントスケジュール
きくち映画祭
3月5日(土)
◆9時~「特集 中井貴一」
会場/菊池市文化会館
◆20時半~「ミッドナイト~真夜中の映画祭」
会場/菊池笹乃家
3月6日(日)
◆9時~ 「招待作品上映」
◆16時40分~「うつくしいひと」
(行定勲監督作品)※入場無料
会場/菊池市文化会館
◆17時半~「きくちの夜会」
会場/菊池松囃子能場一帯 ※入場無料
問/菊池観光協会
TEL.0968-25-0513
各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。