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(3)町の温もりを描いた動画 「益城町 幸福グラフィティ」

数キロに渡る壁画

(3)町の温もりを描いた動画 「益城町 幸福グラフィティ」

2016年2月6日
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「常楽寺」の仁王門へ向かう石積みの階段

鳥の声と風の音だけが響く、「常楽寺」の境内

町の至るところに観音堂や地蔵堂など集落の祈願所が大切に守られています。益城町教育委員会では町内の33カ所の文化財を「札所」とし訪ね歩く「益城三十三ケ所めぐり」を推奨しています。

その一つが、飯田山の山中にある「天台宗・常楽寺(じょうらくじ)」。仁王門への石積みのふぞろいの階段を上れば、古刹(こさつ)に漂う情緒が心に染みてきます。この札所巡りをより楽しめる御宝印帳とマップ(無料)は、益城町役場の案内所でもらうことができます。

「常楽寺」の仁王門に鎮座する仁王像

「常楽寺」の境内にたたずむ石仏。おだやかな表情に心が安らかに

また役場では、熊本の美術史にとって貴重といわれている押絵「西国三十三ケ所観世音霊験記」を所蔵しています。「明治から大正時代にかけて熊本の女性芸術家3人によって作られたもので、庶民における美術力を知る価値ある作品です。現在、保存修復が完了した6作品を役場で見ることができます」と学芸委員の堤英介さん(40)。

「三十三ケ所巡り」の御宝印帳とマップ(無料)。益城町役場案内所に用意されています

「西国三十三ケ所観世音霊験記」の中の1シーンを押絵にした作品(益城町所蔵)。「貴重な作品を役場で見ることができます」と学芸員の堤英介さん

「西国三十三ケ所観世音霊験記」を描いた本(益城町所蔵)

そして昨年、同町では移住促進を目的としたPR動画「益城町 幸福グラフィティ」を制作しました。出演者は町内の老若男女といった多くの人たちです。

日々の一面を切り取ったおだやかな動画に優しい風を吹き込んでいるのが「オカエリナサイが聴こえる町」という町のイメージソング。作詞作曲を手掛けたのは、熊本出身のミュージシャン・樋口了一さん(52)です。樋口さんは代表曲の「手紙~親愛なる子供たちへ」をはじめ、数々のステキな作品と歌声で全国のファンを魅了しています。

「益城って、本当にステキな町ですね」と町のイメージソングを手掛けたミュージシャンの樋口了一さん

昨年暮れ、同町交流情報センターでの動画発表会で歌を披露した樋口さんに話を聞きました。楽曲制作にあたり、町内の中学生と語り合ったそうです。

「朝は家の近くの川にいるウシガエルの声で起き出すと言った少年。引きこもりそうになったとき、クラスのネットワークで手を差し伸べてもらった女の子の話など、それぞれの物語に“町の地の力”を感じました。いろんな家庭の中のシーンを、空の上から見ているような感覚で作りました」と樋口さんは話します。

会場でしみじみと視聴していた西村博則益城町長(59)は、「ささやかな日々の中にある幸せ感や町の温もりが伝わる作品です。動画と歌が一つになって、涙ぐみそうになるシーンもあり、何回見ても心が癒やされます」とおだやかな笑顔をほころばせました。

益城町移住促進PR動画「益城町 幸福グラフィティ」は役場のホームページやユーチューブで見ることができます。

昨年暮れの動画発表会の場で歌を披露する樋口さん

「私も益城町に生まれ育った一人。美しいこの故郷をこよなく愛しています」と西村博則益城町長

秋津川の土手の下(田んぼ側)に描かれた数キロに渡る壁画。町内の小中学生たちが描きました

惣領地区にある「惣領観音堂」。 いつもきれいに清掃されています

問い合わせ

益城町役場