生活情報紙「あれんじ」公式サイト

(3)藍の海の恵みで手作り塩 天日に干し、釜焚きして

薪の火力でじっくりと塩分を凝縮

(3)藍の海の恵みで手作り塩 天日に干し、釜焚きして

2015年11月21日
|

「お万が池」には年間約30種類の渡り鳥もやってきます

大江漁港のそばにある「お万が池」は、漁村ならではの悲恋伝説が残る場所。現在は公園として住民の憩いの場になっています。

波の音に誘われて「須賀無田(すがむた)海岸」へ足を向けると、道ばたに可憐な花を見つけました。ハマボウフウ。ミツバのような形をした葉っぱは天ぷらや、軽くゆでておひたしにするとおいしいのです。

黒い岩肌がむき出しになった海岸には干潮時、あちこちに潮だまりができます。放課後にはここで小魚を捕まえたり、イソギンチャクやウミウシをつついて遊んだものです。

「小さな海」が作られる、須賀無田海岸。大江の子どもたちにとっては磯遊びの場所。ここはキリスト教布教の要所のひとつです(詳細はロザリオ館へ)

この自然豊かな須賀無田海岸で、昔ながらの塩づくりをするのが松本明生さん(66)。徳島県出身の松本さんは、海の美しさにひかれて約20年前、大江に移住しました。

「ここにサンゴがいるということは海水がきれいな証拠です」。

手作りの“結晶ハウス”でつくる天日塩は、完成までに1~2カ月かかることもありますが、まろやかなうま味が特長です。

「日本各地の浜にそれぞれ小さな塩屋があれば、海の美しさは保たれると思うんです」と話す松本明生さん

まず塩流架式(りゅうかしき)という方法で海水を濃縮し、かん水を作ります。次はこれを結晶にする工程へ。松本さんは釜焚きと天日干しの2つの方法を使い分け、2種類の塩を作っています

釜焚き塩は薪の火力でじっくりと塩分を凝縮させていきます

青プリントは天日塩、赤プリントは釜焚きの塩。おにぎりにすると、違いがはっきり分かります

ちょっぴりシャイな梅吉。松本さんのことを信頼しきっているのが伝わります

釜の傍らには年季の入った碁盤が。「焚き上げの時はひたすら火の番だから、一人で囲碁をしています。おかげでどんどんうまくなりまして、天草地域の名人戦でチャンピオンになりました(笑)」と松本さん

問い合わせ

天草塩の会

  • 天草市天草町大江1448
  • TEL.0969-42-5477
  • ※塩は「お菓子のおおくぼ」で販売されています。品切れの場合もあるので、時間に余裕を持ってお問い合わせください