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(3)躍動する色彩とエネルギー 深まる秋を神楽とともに

佐藤大地くん

(3)躍動する色彩とエネルギー 深まる秋を神楽とともに

2015年9月19日
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第五座「天皇遺(てんこうき)」を力強く舞う佐藤弘明さん(写真提供=永田敦彦さん、淳子さん)

波野のシンボル的な存在の荻岳(843m)。展望所からは阿蘇五岳、九重連山、祖母山系とぐるりと見渡せることで有名です。

そのふもとの中江地区へとハンドルを切りました。「中江岩戸神楽」(国指定・選択無形民俗文化財)の里として、知る人ぞ知る地です。物静かな秋、神楽の芸能にしんみりと浸るのもいいものです。

定期公演が行われている専用のステージ「中江神楽殿」を訪ねました。神楽の演者は、「中江岩戸神楽保存会」のみなさん。毎月第1日曜に定期公演が行われ(4~11月・10月は除く)、地域のお祭りなど出張公演も多数行っています。

同保存会長の佐藤義勝さん(71)のお宅は、神楽一家。息子の弘明さん(45)、孫の大地くん(15)と三代で伝統の芸能を守っています。

弘明さんは、県外で暮らしていましたがUターン後、大地くんが生まれた頃から神楽を始めたそうです。

大地くんも幼いころから神楽に囲まれて育ちました。波野小学校には「神楽クラブ」があり、保存会のメンバーが指導に当たっています。「大地は小学生のころ、クラスの子どもたちを誘って『神楽クラブ』に参加させたんですよ」と、佐藤さんも孫のリーダーシップに目尻が下がり放しです。

定期公演の日は芝生広場を多くの人が埋め尽くすという「中江神楽殿」。次回は11月1日(日)に開催されます

ダイナミックなバチさばきで神楽のリズムを刻む佐藤義勝さん(写真提供=同)

八岐大蛇を退治する第十六座「八雲払」を舞う佐藤大地くん(写真提供=同)

左から、佐藤弘明さん(45)、大地くん(15)、義勝さん(71)。大地くんは「熊本県郷土芸能大会」の高校生の部の出場を目指してがんばっています

※嘉島町の永田敦彦さん(71)、淳子さん(62)夫妻は9年間にわたり中江岩戸神楽を撮り続けています。今年5月には9年間の集大成として「熊本県立美術館分館」で写真展も開催しました

問い合わせ

中江岩戸神楽保存会・中江神楽殿