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(1)海を見下ろす丘でしのぶ いにしえの人々

桂原古墳

(1)海を見下ろす丘でしのぶ いにしえの人々

2015年8月15日
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不知火町松合近くの岸から望む不知火海

山肌に群れなす緑と遠い空に湧き出す夏雲、そのはざまにきらめく不知火海。このすばらしい眺めに暑さも忘れ、見入ります。

ここ不知火町桂原(かづわら)の高台にあるのが、県指定史跡「桂原(かずわら)古墳」。直径約13m、高さ約4mの円墳で、内壁に6世紀末~7世紀初頭に描かれたとみられる船の絵が刻まれているのが特徴です。

残念ながら内部の見学はできませんが、古墳そばの案内板にその絵が表示されています。古代の人々も、この高台から眼下に広がる不知火海の爽快な眺めを楽しんだことでしょう。

城南町付近から宇土・宇城市、八代方面にかけては、古代、“火の君”と呼ばれた権力者の勢力下にあったといわれています。そのエリア内にある不知火町には、当時の繁栄を示すような古墳が、桂原古墳をはじめいくつもあります。

もしかしたらそのころ、海には古墳の描画のような船が盛んに行き交っていたのかもしれません。丘陵にたたずむ古墳の傍らに立つと、そんな歴史のかなたの光景が浮かんでくるようです。

不知火町長崎の丘陵の頂上にある「桂原古墳」

問い合わせ

桂原古墳

  • 宇城市不知火町長崎1150-3
  • 問/宇城市教育委員会文化課文化財係
  • TEL.0964-32-1954
  • ※「桂原古墳」に至る私道(地図上に緑の点線で囲んだ部分)は未舗装でガードレールがなく、急こう配で滑りやすいので、滑りにくい靴を履いて十分に注意して登って下さい。雨天時や夕暮れなどの来訪はおすすめできません。