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(1)目、歯、耳…。「八つの神様」に神頼み

ふるさとガイドの小山美佐子さん

(1)目、歯、耳…。「八つの神様」に神頼み

2015年8月1日
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800年前から性・腰の神様として信仰されている「七郎神」。この日もたくさんの参拝客が訪れていました

「耳の神様」は、肥後国衆一揆の時に、耳が聞こえないために命を落とした柳川由布大炊助(やながわゆふおおいのすけ)を祭っています

菊池川沿いに広がる青々とした水田の上に風が渡ると、稲は白い葉裏を見せながら、一斉に波打ちます。

江田船山古墳(えたふなやまこふん)、田中城跡、豊前街道など、古くから人々の営みとともにあった和水町には、この地ならではの信仰が息づいています。

「八つの神様」もその一つ。「目」「イボ」「胃」「性・腰」「歯」「命」「耳」「手足」と、体にまつわる神様が祭られ、医療が発達していなかった時代から、“パワースポット”として親しまれてきました。

古い神様は、800年以上も前から信仰されていると伝えられており、どのほこらも、町の人たちによってきれいに掃き清められています。

男は白、女は赤の布に願をかける風習があります

「幸多かれ」と、七郎神に祈願してきました

「神様への道案内ばしよるけん、病気知らずでピンピンしとります」と笑うのは、「ふるさとガイド」歴10年の小山美佐子さん(73)です。

小山さんに案内してもらった のは“七郎さん”の愛称で親しまれる「七郎神(塩井谷神社)」。「性・腰の神様」である“七郎さん”は、子孫繁栄・安産・夫婦和合の神様として、この地で長い間信仰されてきました。

もともと、この地で農耕技術の普及に貢献し、種の繁殖に従事したという “七郎さん”。そのことが転じて、縁遠き男女や夜尿症などの神頼みも受けつけてくれるというから、何とも心強い神様です。

新緑のカエデに覆われ、さわさわと流れる小川のたもとにひっそりとたたずむ「七郎神」。ちょうど貸し切りバスの団体客が参拝中で、あたりはにぎわっていました。円柱形の金属を叩いて三拝し、読者の皆さまの幸せを祈願しました。

「火吹き竹で、耳に息を吹きかけると、聞こえるようになると伝えられています」とふるさとガイドの小山美佐子さん

命にかかわるほどの大病にかかった時に、平癒祈願をするという「命の神様」

七郎神の周辺は、森林浴にぴったり! 緑と渓流に癒やされます

問い合わせ

ふるさとガイド(八つの神様ご利益めぐり)