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(4)年間5万個のタコ壺生産 漁期を迎え出荷に大忙し

“海の青"に着想を得た新作

(4)年間5万個のタコ壺生産 漁期を迎え出荷に大忙し

2015年7月18日
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タコ壺がずらりと並ぶ姿は圧巻。タコ壺には捕獲用と産卵用の2種類があり、7〜9月は産卵用タコ壺づくりのピークです。ガーデニング用に買い求める人もいます

夏の天草をドライブすると海岸沿いに見えてくるのが、干しダコの風景です。今まさに最盛期を迎えたタコ壺(つぼ)漁を支えているのが、内田地区の窯元「内田皿山焼」です。

天草陶石の採石業も営む同窯では、「天草陶石の周りに付着する粘土と、田んぼの下層にある志岐粘土をブレンドし、年間5万個のタコ壺を製造しています」と2代目の木山健太郎さん(40)。

登り窯の上にある乾燥場には、白地や灰色の製作中のタコ壺が整然と並んでいます。完成したタコ壺がうず高く積まれた裏庭では、壺をトラックに積み込む真っ最中でした。

「九州のほぼ全域に向け、出荷しています」。この地域のタコはみんな、同じタコ壺をすみ家にしているそうです。

最近は、プラスチック製のタコ壺が増えていますが、木山さんは海に置くものだからこそ、焼物の良さが光るといいます。万一、海中で割れてもいずれは土に返るため、自然界にとってもいいことではないでしょうか。漁獲も焼物の方がいいという漁師さんも多いそうです。

白木尾海岸でのサーフィンが趣味だという木山さんの、“海の青"に着想を得た新作。平皿(直径24cm×2.5cm、3090円)、鉢(口径16cm×5.5cm、1550円)、カップ(口径8.5cm×10cm、1550円)

天草では珍しい、現役で活躍する登り窯。1袋(1窯)で1度に1000個のタコ壺が焼けるそう

「これからも天草の伝統や文化を守り、発信できるよう、息の長い取り組みをしていきたいと思います」と木山さん

問い合わせ

内田皿山焼