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(2)湧水あふれる名物の水基 地域挙げ守る手野の名水

「手野の名水」

(2)湧水あふれる名物の水基 地域挙げ守る手野の名水

2015年7月4日
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食べ歩きや買い物を楽しみながら散策したい「門前町商店街」

全国的にも珍しい阿蘇神社独特の“横参道”。そこから延びる「門前町商店街」。長さ200mほどの小さな商店街では、桜並木の木陰と店先に作られた湧き水をたたえる「水基(みずき)」が涼しさを運んでくれます。食べ歩きが楽しめる飲食店や雑貨屋など、魅力的な店が立ち並ぶ通りの散策も楽しいものです。

岩と岩との隙間にまつられる小さな水神様。地元の方々による行き届いた清掃で、気持ちよく参拝できます

門前町商店街名物の「水基」。この時季は、御田祭をイメージして早苗が飾られていました

御田祭の前後、7月25日(土)、8月8日(土)には夏祭り「阿蘇一の宮・門前祭」が開催されます。

「僕たちが子供の頃からあった『仲町金曜夜市』を観光客にも楽しんでもらおうと、2年前からお昼から始まるお祭りに形を変えました。御田祭と同様に夏の風物詩として盛り上げたいですね」と「丹波屋」の二代目で代表の岩永芳幸さん(42)。商店街の二代目で作る「若きゃもん會」代表も務めています。

通りを歩くと水基の手水鉢に早苗の束が飾られ、御田祭ももうすぐ…というムードが漂います。

「『若きゃもん會』を結成して13年目。まだまだ心は若者です(笑)」と同会代表の岩永芳幸さん。現在、花嫁募集中です

問い合わせ

門前町商店街


こんこんと湧き出る水と山から吹く風に癒やされる

御田祭は手野地区にある「国造神社(こくぞうじんじゃ)」でも行われ、こちらは毎年7月26日に開催されます。国造神社まで訪れたら、足を延ばしたいのが「手野(ての)の名水」です。

ミルクロード(県道45号)へ抜ける「阿蘇一の宮グリーンロード」を走ると、「手野の名水」ののぼりが立っていました。

木々の茂みの間からサワサワと水が流れる音が聞こえてきます。巨大な容結凝灰岩の割れ目から湧き出す水は、クセがなくまろやか。こんこんと湧き出る水と山から吹く風に癒やされると、蒸し暑さも忘れてしまいます。

「家の蛇口から出るのはこの手野の水。ご飯もお茶もおいしかよ」と、何ともうらやましい話をしてくれたのは手野地区の名所を案内する「手野名水会」会長の山部賢次さん(66)。手野地区に住む16人で活動している同会では、湧き水付近の清掃をしたり、ソーメン流し大会を開催するなど、地域の活性化に取り組んでいます。

夏は冷たく、冬は温かく感じる「手野の名水」。平日でもポリタンクを持った水汲み客でにぎわいます

「手野名水会」の現会長の山部賢次さん(左)と前会長の工藤徹雄さん(72)。同会では、水車や草泊まりの補修や「手野名水会ツアー」で案内人も務めています。ツアーの申し込みは「道の駅阿蘇・NPO法人 ASO田園空間博物館」へ

手野集落を見守るように立つ「国造神社」。豊かな緑とすがすがしい空気に満ちています

問い合わせ

手野名水会

  • 問/道の駅 阿蘇 NPO法人 ASO田園空間博物館
  • TEL.0967-35-5077