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(3)時代をときめかせた 手がきの映画看板 全国区で活躍する若い歌声

(3)時代をときめかせた 手がきの映画看板 全国区で活躍する若い歌声

2015年6月6日
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絵だけでなく明朝体などのレタリングも見事にこなす松尾さん。写真では見えにくいのですが、作品の右下には必ず“寿夫画”とサインを入れています

昭和30年代、日本映画の黄金時代。華やかな映画スターを画面いっぱいに描いた映画看板が人々の胸をときめかせました。筆一本で大看板に人々の憧れを描き出す看板絵師は、時代の空気を映す仕事でした。

そんな時代に玉名と東京で活躍したのが、玉名市築地在住で「看板・カラー松尾」の松尾寿(ひさ)夫さん(77)。今も制作を行うアトリエには、見上げるようなボードいっぱいに描かれた石原裕次郎やかげりを帯びた瞳のイングリッド・バーグマンなど、懐かしい銀幕のスターたちが所狭しと並びます。

今も現役で若々しい笑顔の松尾さん。自作の“寅さん”の看板の前で

「最盛期には週2回のペースで新作がかかっていた」と話す松尾さん。看板もそれに合わせて次々と掛け替えなくてはなりません。「だから、どんなに力を込めて描いても、看板絵は上映が終われば消えてゆく〝一週間芸術〟なんですよ」

そのはかなさは、躍動するスターを映し出した銀幕が、終演とともに白いスクリーンに戻る寂しさに似ています。けれど、目の前から姿は消えてもヒーロー・ヒロインの面影は長く心に残るように、街を彩った看板の数々は、映画ファンの記憶の中に今も鮮やかに残っています。

現在、松尾さんは数少ない現役映画看板絵師としてイベントなどで筆をふるい、軽いタッチと色彩で描く個人向けの肖像画注文も受けているそうです。

軽快なタッチで看板の下絵を描く松尾さん。その絵は写真のように精細で、写真以上の情感をにじませています

「日活ならではの、『俺はまってるぜ』の右肩下がりのタイトル文字がカッコよかでしょ?」と松尾さん

問い合わせ

看板・カラー松尾

 

おいしくて体にいい薬草メニューを提供

さて、「身近な薬草で玉名を元気にしたい」と頑張っているのは、“薬草ばぁば”の愛称で知られる宮永マス子さん(67)。町おこしの一環として発足した「小岱山薬草の会」の代表を務め、直営の「薬草カフェたんぽぽ」などでおいしくて体にいい薬草メニューを提供しています。

「薬草カフェたんぽぽ」のランチ「ダゴ汁定食」(700円)のデザート「薬草のゼリー」。緑はオオバコ、赤は葛の花のゼリーで、薬草から連想する苦みやクセも感じません

宮永マス子さんは、自他ともに許す“薬草の目利き”。「ふだん出歩いていても、いい薬草が自生してそうな場所をつい意識してしまいます(笑)」


問い合わせ

薬草カフェたんぽぽ

 

さわやかな歌声で玉名の元気を盛り上げる

さわやかな歌声で玉名の元気を盛り上げるのは、県立玉名高校「音楽部」の女子生徒たち。顧問の岩尾健弘さん(63)の指導のもと、約10年前には数名だった同部は県代表として全国区の存在にまでなりました。

3月には、「第8回声楽アンサンブルコンテスト全国大会」(福島県)に出場。現在は、7・8月の「全国高等学校総合文化祭」に向けて練習を重ねています。練習場では、松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」の練習の真っ最中。同部は附属中の生徒も参加しており、まだあどけない中学生も「高校生のお姉さんたちが優しくしてくれるから頑張れる!」と和気あいあいでした。

白亜の校舎が印象的な県立玉名高校

「音楽部」の指導にあたる岩尾健弘さん

発声練習中の生徒たち。教室には、心が洗われるようなすがすがしい歌声が響きます

県立玉名高校「音楽部」の女子生徒たち