生活情報紙「あれんじ」公式サイト

(4)静かな環境で作陶に没頭 ツリーハウスがカフェに

(4)静かな環境で作陶に没頭 ツリーハウスがカフェに

2015年5月2日
|

雨上がりの朝も透明度が高い五木小川

五木小川越しに見かけた風景。自然石の石積みの上に広がる茶畑と古い民家が並ぶ様子が美しく、なくしたくない日本の原風景のひとつです

県道25号に沿って流れているのは、五木小川。あちこちの山肌から水が流れ落ち、ひとつの流れになっていく様子は優美で、ついつい見とれてしまうほどです。

夏に向けて整備工事が進む白滝公園を過ぎると、ネムノキの自生林が続く「ねむのき街道」。あと2カ月もすれば、淡いピンクのアーチに彩られることでしょう。

つづら折の道を上るにつれ、辺りが深い霧に包まれてきました。ようやくたどり着いた「大通峠(おおどおりとうげ)」(標高約780m)は南北朝時代、後醍醐天皇の皇子である懐良親王の軍が“お通り”になったことから、その名がつきました。

深い霧に包まれた「ツリーハウスカフェ・リーフ」。右奥に見えるのが「いつき焼 端海野窯」の窯元です

峠には、窯元の「いつき焼 端海野(たんかいの)窯」と「手作り工房どんぐり」が並んでたたずんでいます。

陶芸家の永尾忠次さん(55)によれば、この辺りは冬になると氷点下になる日も多く、せっかく作った作品が窯入れする前に凍って割れてしまうこともあるとか。それでもこの場所で作陶活動を続けるのは、あるがままの自然の美しさや静けさにほれ込んでいるからと言います。

「冬の間は冬眠ですね」と忠次さんは笑います。

妻・まさ子さんのカフェ&ギャラリー「ツリーハウスカフェ・リーフ」には、クラフト雑貨や忠次さんの器などが並んでいます。

ポコポコという音とともにコーヒーの香りが店内に広がってきました。ガトーショコラにのっているのは「くねぶのマーマレード」。久年母と書いてクネブ(別名クネンボ)と読み、見た目は柚子に似ていますが、風味や苦みなどは控えめです。五木では昔からどこの家の庭先にも植えられており、ダイダイのような感覚で刺し身や漬物にその果汁をかけて食べるそうです。

食器からオブジェまで幅広い作品を手がける忠次さん。一見、革製と見まがうほどですが、焼物です

自家製の久年母マーマレードをのせたガトーショコラ。チーズケーキもあります。コーヒー付きのケーキセットで500円~

「道の駅子守唄の里五木」では、「ツリーハウスカフェ・リーフ」の永尾まさ子さんお手製のマーマレード(1瓶600円)のほか、くねぶを使ったシフォンケーキやポン酢なども販売されています

「作陶に集中できる静けさを求め、ここにたどり着きました」と語る、永尾忠次さんと妻・まさ子さん。陶芸体験はランチ付きで4000円〜(1週間前までの要予約、5~11月のみ受付)

問い合わせ

手作り工房どんぐり ツリーハウスカフェ・リーフ、いつき焼 端海野窯

 

問い合わせ

道の駅子守唄の里五木