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(2)早朝から手作りに大忙し お茶と漬物でおもてなし

大根のぬか漬けは竹下さん作

(2)早朝から手作りに大忙し お茶と漬物でおもてなし

2015年5月2日
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「毎日2人ずつの当番制だけん、私が来るとは1カ月に4回くらい。だけん(負担もなくて)楽しかです」と尾方さん(右)と竹下さん

五木村の入り口、瀬目(せめ)公園にある「四季の里」は、村のシルバー人材センターが運営する直売所です。久保田さんの地蜂蜜をはじめ、手作りのこんにゃくや柚子ごしょうが販売されており、五木の食に触れられる場所でもあります。

甘い香りに誘われて中をのぞくと、蒸し器がもうもうと湯気を立て、隣では回転万十の仕上げ中。

「道の駅に並べる分を9時に取りにこらすけん、急いで仕上げんと!」と尾方アサ子さん(66)と竹下妙子さん(77)。

回転万十の余分な皮を丁寧に切り落としたり、蒸らし終わった赤飯を手際よくおにぎりにし、ごま塩をまぶしたり。急いでいると言いつつ、添えるそのひと手間に、愛情を感じます。

「はい。余り」。赤飯をきゅっと一口大に握って、手のひらにのせてくれました。つま先立ちで母の台所仕事をのぞき込んでいた子どもの頃の記憶が、ふとよみがえりました。

お茶うけに出してくれたのは、お手製のお漬物。この直売所では、来店者へのもてなしとして毎日、その日店頭に立つ人が漬物を持参するのだそうです。

「もう何年も来よるけど、当番が回ってくるとは月4回くらい。だけん無理ばせんでよか。これが生きがいにもなって、楽しかです」と竹下さん。ここは、ゆったりと人と人とをつなぐ場所でもあるようです。

はみ出した生地を丁寧に切り取りながら、回転万十を焼き上げる尾方さん。黒あん白あんともに1個90円

白菜の浅漬け、大根のぬか漬けは竹下さん作。フキの佃煮と菜の花の漬物は尾方さん作。「そん日に店にくる人が、家から漬物ば持ってくっとですよ」と竹下さん

「四季の里」のすぐ後ろにある展望所から眺めた川辺川

「360°回転万十」というネーミングもたまりませんが、“じいさん”にだけ“頑固”という前置きが付いているのは何か深い意味があるのでしょうか(笑)

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四季の里