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(2)笑顔弾ける軽やかなリズム 街が沸き立つハイヤ祭り

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(2)笑顔弾ける軽やかなリズム 街が沸き立つハイヤ祭り

2015年4月18日
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昭和50年ころのハイヤ踊りの様子 =資料写真

牛深ハイヤ踊りは、芸妓たちが千石船の船乗りたちの前で踊ったことから、日本海沿岸をはじめとする寄港地に伝えられました。佐渡おけさも牛深ハイヤ踊りの影響を受けたとされています=資料写真

牛深は今、ハイヤ節一色に染まっています。4月17日(金)=前夜祭=、18日(土)と19日(日)が「牛深ハイヤ祭り」です。

牛深ハイヤ節は江戸時代から伝わる伝統芸能です。もともとの踊りの始まりは「なったか踊り」とされ、“なったように踊る”ことに由来しているそうです。踊りの特徴は、船乗りの船上での仕事を表現したものでした。

現在の牛深ハイヤ踊りは、昭和36年に牛深ハイヤ節の保存を目的とした「牛深民謡保存会」が結成されたことに始まります。翌年に「牛深ハイヤ保存会」が発足し、踊りの形が整えられました。

牛深ハイヤ踊りの基本となった「なったか踊り」=資料写真

「牛深ハイヤ祭りは、牛深のみなさんの心がひとつになる日です。町に元気がみなぎります」と牛深ハイヤ保存会事務局長の西嶋龍一郞さん(63)

昭和48年に発行された牛深ハイヤ祭りのポスター

牛深ハイヤ保存会に属し、子どものころから牛深ハイヤ踊り一筋、という森都(もり・みやこ)さん(41)に出会いました。

「母のお腹にいるときからハイヤ節を聞いてました(笑)。ハイヤ節を踊ると元気になって、嫌なことも悩みも忘れられるんです。自分たちが楽しく踊ることで周囲に伝わり、みんなで一緒に盛り上がる、この雰囲気がなんともたまりません! 先輩たちの味のある踊りにはまだまだ到達していませんが、大好きなハイヤ踊りを、これからも守り継いでいきたいと思います」

目尻をぐっと下げるその笑顔に、人なつっこくて開放的な牛深ならではの人柄を見るのでした。美しい牛深の海を背景に、都さんに踊ってもらいました。

牛深ハイヤ節の名調子に乗って踊る森都さん。底抜けに明るい笑顔が素敵です

牛深の町の中を練り歩く、道中踊り。牛深っ子たちの血が騒ぎます=資料写真

(サァーサッヨイヨイ)♪ハイヤエー ハイヤ
ハイヤで今朝出した船はエー
(ヨイサーヨイサー)何処の港に
サーマ入れたやらエー

テンポよく足でリズムを刻み、中腰で重心を低くして踊る、網投げや櫓こぎの振り付け。空に向けてまっすぐに伸びた腕。勇ましくも軽やかで、南風を受け、はやる心を抑えきれない躍動感が伝わってきます。それにしても、都さんの表情の幸せそうなこと。見てるこちらも、踊り出したくなります。

本日、4月18日(土)の見どころは、何といってもハイヤ総踊りです。町を練り歩く道中踊りには、一般の人も参加できます。

さーさっ、踊らにゃそんそーん!

「道中踊りには一般の方も参加いただけます」と天草宝島観光協会牛深支部の山﨑寛子さん(39)。はっぴは2500円で販売されています

問い合わせ

天草宝島観光協会牛深支部・牛深ハイヤ保存会