
有明海沿岸近くにある「大島酢本舗・田中彦二商店」。以前は建物の横を川が流れ、島原からの船が横付けされていたそうです
大島町で約90年続く酢の醸造元が「大島酢本舗・田中彦二商店」。昔ながらの木桶で仕込み、まろやかで香りのいい酢が作られています。
かつての炭鉱の町の繁栄を伝える商品ラベルに印刷されてある「三井鉱山御用達」の文字には、4代目の田中和彦さん(60)の思いが込められています。
春の酢の仕込みが始まりました。普段はコンビニ店を営む5代目の息子・元彦さん(35)も、この時季は手伝いに大忙しです。
「今は黙って手伝っていますが、いつか自分が受け継がんといかん…と思ってくれているんだと思いますよ」と、跡継ぎの存在の頼もしさに目を細める和彦さんでした。

昔ながらの米酢の“純米”1升びん1620円、4合びん810円、“醸造酢”1升びん540円、料理に使いやすいようにブレンドした“特選”4合びん324円、荒尾梨の果汁をブレンドした「なし酢」720ml1080円

「木桶でないとウチの味が出せません」と、こだわりの木桶。最近は修理する職人が少なくなり、大切に扱っているのだとか

「大島町は荒尾駅のすぐそば。このあたりも昔はメーンストリートだったんですよ」と、子どもの頃の話もしてくれた「大島酢本舗・田中彦二商店」の店主・田中和彦さん
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