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(3)乙姫様をナマズが救け出す 湧水豊かな里に残る伝説

「芸術ソフト」(340円)

(3)乙姫様をナマズが救け出す 湧水豊かな里に残る伝説

2015年3月21日
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阿蘇の乙姫神社に由来する「乙姫神社」

大きな鯰が乙姫を助け出したという伝説をもとにした像も=「乙姫神社」


「姫井さん」という愛称で親しまれる「姫井の水神木」

「井川さん」と呼ばれる水場。整然と美しく、地域住民に大切にされているのが分かります

姫井橋から少し上流の杉木立の中にある「乙姫神社」には、湧水が豊かな地区らしい言い伝えが残っています。この地で川にのまれて流された阿蘇の乙姫様を大きな鯰(なまず)が助け出したといいます。大鯰にしがみつく乙姫を模した石像が祭られ、子宝の神としてもあがめられているそうです。

神社のすぐ下には、空へと枝を伸ばすムクの巨木がありました。「姫井の水神木(ひめいのすいじんぼく)」です。ムクは4月ごろに花をつけ、秋になると甘い実がなります。夏に大きな木陰をつくるこの場所を、地域の人たちは親しみを込めて「水神さん」と呼んでいます。

少し離れた小原(おばる)エリアにも、地元の人に愛される場所があります。小原下(しも)地区の人たちが「井川(いがわ)さん」と呼び、炊事などに利用する水場に立ち寄ってみました。美しく掃き清められ、ゴミひとつ落ちていません。

先客の忘れ物でしょうか、洗い場にほうれん草の葉が一枚、プカプカと浮かんでいました。清らかな源泉がわき出す井戸の前には塩や酒が供えられ、地域住民がこの場所を大切に守り、使い続けていることがうかがえます。


国内各地の有名料亭からもオーダーが入るほどのおいしさ

「ここは、夏は子どもたちの水遊びでにぎやかですよ」と教えてくれたのは、「アイスクリーム専門工房ついんスター」の店長の芳賀円さん(37)。「井川さん」から車で数分ほどの場所にあり、愛くるしい子犬のSinba(しんば)やヤギのナルちゃんが出迎える敷地には、絵本の小屋などもあり、ここでしばらくくつろぐ家族連れも多いといいます。

地元産の朝搾り生乳と旬の野菜や果物を使ったアイスクリームは、季節替わり。国内各地の有名料亭からもオーダーが入るほどのおいしさです。

「芸術ソフト」(340円)。地元産牛乳の深みと軽やかな口どけは、一度食べたらやみつきになりそうです=「ついんスター」

「このあたりのホルスタイン牛乳は、脂肪分が高くておいしいんですよ。当店では、特に濃厚な朝搾りのものだけを使っています」と、店長の芳賀円さん(37)=「ついんスター」

ころころと愛くるしい犬の「Sinba」がお出迎え=「ついんスター」


問い合わせ

アイスクリーム専門工房 ついんスター