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(3)古代の風を感じる公園 個性派酒店や新設図書館

「熊本市塚原歴史民俗資料館」

(3)古代の風を感じる公園 個性派酒店や新設図書館

2015年1月17日
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店内には、熊本はもとより県外や海外からも選りすぐった食材や菓子もいっぱい=「あらき酒店」

個性的な立ち位置で城南町の魅力を発信しているのが、「あらき酒店」。銘酒はもちろん、店主の荒木孝昭さん(66)が城南町や県内外から選りすぐった食材を取りそろえ、ワインなどに合う調理法もアドバイスしてくれるとあって評判です。

若いころはスペインで暮らしたこともある荒木さん。そこで培ったセンスをショップや併設のレストラン「ダイニングaraki」に発揮しています。

中庭をのぞむレストランからは、二十数年前に植えた庭の樹木がのぞめます。「すっかり大きくなりました。今後はこの木陰で、本場の〝バル〟気分で食事できるようにしたいですね」とこれからの夢を話してくれました。

「ダイニングaraki」のコース料理の一例。この日は、刺し身をジェノベーゼソースなどで味付けした白ワインにぴったりの逸品や、自然のサイクルを大切にした焼畑農法で作る「藤沢カブ」などが登場。コースは2600円~(前日までに要予約)、ランチ(セット)は1500円前後


「あらき酒店」の荒木さん夫婦。ダイニングを担当する奥さんの二三枝さん(57)は、山形の有名イタリアンで修業しました

問い合わせ

あらき酒店

ダイニングaraki(「あらき酒店」内)

  • 営/11時半~OS14時、17時半~OS20時(ランチ終了からディナーまではカフェタイム)
  • 休/水曜、第4火曜
 

古代ロマンへと誘われます

さて、城南町のお宝といえば、国指定史跡・塚原古墳群です。「塚原古墳公園」として整備された約15万平方メートルの広大な敷地に、方形周溝墓など77もの復元古墳が点在しています。

その一つ、「りゅうがん塚古墳」では、5世紀前半~6世紀前半にかけて熊本(旧肥後国)で独自に発展した「肥後型横穴式石室」の内部を、ガラス越しに見ることができます。

園内の「熊本市塚原歴史民俗資料館」には、この遺跡からの出土品を中心にした資料を約400点も展示。巨大な甕(かめ)棺や土器などの美しい色や形には本物の迫力があり、古代ロマンへと誘われます。

春のころの同公園は、花見どころとしても知られています。子ども向けの大型遊具が設置された遊び場付近には桜の木立があり、そのそばにはツツジやアジサイ。初夏にかけて、花のリレーが訪れる人の目を楽しませてくれます。

赤い石の肌が印象的な「りゅうがん塚古墳」内の石室

貴重な史料がゆったりとしたスペースに展示された「熊本市塚原歴史民俗資料館」

桜に彩られる「塚原古墳公園」=資料写真、同公園提供

公園の東北端に位置する「三段塚古墳」の頂上に登ると、広々とした「塚原古墳公園」が見渡せます


城南町で出土した国指定重要文化財の台付舟形土器を頭に乗せた「火の君古代(こだい)くん」。最近誕生した城南町のゆるキャラです

大海原を漂う船を模した遊具などを設置した、子どもが楽しく遊べるエリアもあります=「塚原古墳公園」

問い合わせ

熊本市塚原歴史民俗資料館

 

みんなに喜んでもらえるのが励み

親子で行きたいスポットといえば、平成26年にオープンした「城南図書館」。約7万冊強の蔵書のうち児童書が約3割と充実しています。「母子連れが利用しやすいように、お母さんたちがよく見る料理・手芸書を児童書コーナーの隣に配置しました」と同図書館リーダーで司書の福田恭子さん(34)。

同館は地域の中へも出かけていきます。毎月第2、3、4の木曜日、移動図書館「ひのきみ号」が城南町、富合町の20カ所を巡回。担当は岩﨑和代さん(51)ら4人の司書。「仕事や子育てが忙しく図書館に来れない方もいるので、こちらから出向いています。みんなに喜んでもらえるのが励み」と田んぼや畑の中を走り回っています。

木材を多用した明るく温かみのある城南図書館。隣接する児童館と合同で「読み聞かせ」などのイベントも行っています

「城南図書館」の移動図書館「ひのきみ号」と司書の岩﨑和代さん

「城南図書館」司書の福田さん。「カウンターで気軽に世間話ができるような、利用しやすい図書館を目指しています」

問い合わせ

熊本市立城南図書館