
厳かな空気に包まれた、幣立神宮。パワースポットとして人気です

境内には、十二支を彫り込んだ2本の灯籠がありました=「幣立神宮」
町並みを、うっすらと朝霧が包み込んでいました。田畑に残された草小積みが、山里の冬を物語っています。
阿蘇カルデラの南東側、九州のほぼ真ん中に位置する旧蘇陽町(現在の上益城郡山都町の一部)。小さな集落を歩いてみると、軒先をのれんのように彩る干し柿や干し大根が目にとまり、懐かしさに胸がポッと温まります。
うっそうと生い茂る杉木立の奥にひっそりたたずむのが「幣立(へいたて)神宮」。パワースポットして注目を浴び、若い参拝客も増えています。
神武天皇の孫である健磐龍命(たけいわたつのみこと)が阿蘇に下向した折、この地に幣(ぬさ)を立て、天の神を祭ったことが始まりとされています。
人気の沸騰ぶりに驚きます
参道の登り口そばにある「大浜商店」の山下良子さん(67)は「幣立さんにこれほど人が集まるようになったのは、ここ数年ですよ。8月の五色神祭や、5年に一度の大祭には全国から人が集まって、私たちも上に登りきらんくらいです」と、人気の沸騰ぶりに驚きます。

「大浜商店」で見つけた自家製の保存食。干し野菜、ブルーベリー入り梅干しなどが売られていました

「大浜商店」の山下良子さん
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