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(2)名物のチリメンジャコ漁 さっとゆで、天日干しに

「お昼の定食」2160円

(2)名物のチリメンジャコ漁 さっとゆで、天日干しに

2014年12月6日
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きらきら光る半透明のチリメンジャコ。ゆで具合や塩加減などで、食感が変わることから、熟練の技で仕上げます

栖本町の漁の一つが「チリメンジャコ漁」。緑深き森を源とし、河内川を通って海に流れ込むミネラル豊富な天然水が、稚魚を育む豊かな海を育てるのだそうです。

今では町に一軒しかない、チリメンジャコ漁を営む倉本家。夫の雄市さん(42)が水揚げしたばかりの新鮮なチリメンジャコを、視紀子(みきこ)さん(41)が絶妙なタイミングで釜揚げし、半日ほど太陽と潮風をあてることで、臭みを飛ばし、味を凝縮させます。

「すべて手作業なので、量はたくさんできんとですよ。それでも、喜んで下さるお客さんがおらすけん、心を込めて手作りしています」と視紀子さん。

「5人の子どもたちも、チリメンジャコが大好き。あつあつのご飯にチリメンジャコを乗せて、しょうゆとマヨネーズで食べるとおいしいよ」と教えてくれました。

静かな栖本漁港。この美しく穏やかな海がおいしいチリメンジャコを育みます

昭和47年4月の栖本漁港の風景=資料写真

300グラム入りの「釜揚げチリメン」は、500円。ぎゅっと詰まったうまみが最高。=「栖本水産」


「チリメンジャコは、漁の具合で捕れたり捕れなかったり。電話でお問い合わせ下さい」と、栖本水産の倉本視紀子さん

問い合わせ

栖本水産(チリメンジャコ販売)

 

優しい人柄が伝わる味

海辺の町ならではの新鮮な魚介類を食べさせてくれる食事処が「ことぶき旅館」です。「お昼の定食」が人気で、リピーターの客が後を絶ちません。

新鮮さにこだわる二代目店主で料理長の前田潤三さん(67)が、朝夕2回、船が港に入る時間に合わせて仕入れる新鮮な魚介類は、ほかでは味わえないほどコリコリとした食感。季節の野菜の煮物など、土地の素材で丁寧に手作りされた繊細な味わいが印象的です。

「魚はすべて天然ものしか使いません。何度も足を運んで下さるお客様をがっかりさせるわけにはいかんけん、手は抜けんとですよ」とほほえむのは、料理長の義理の妹で旅館を手伝う前田誠子さん(56)。座敷で食事をいただけば、なんだか親せきの家に遊びに来たような安らぎを覚える旅館です。「私たちが大根ば育てて、漬けたとよ。食べてみて」と勧められたたくあん漬けのおいしいこと。ふくよかで甘い香りを放つ新米と一緒にほおばると、幸せな気分になります。前田さんの優しい人柄が伝わる味でした。

先代の前田ハジメさん(94)が、50年前に自宅で旅館業を営んだ「ことぶき旅館」の旧館。今も往時の姿をとどめ、現在の旅館の隣で見守るようにたたずんでいます

わざわざ食べに来る価値アリ! 焼き魚やお刺身などが楽しめる絶品の「お昼の定食」2160円。3日前までの要予約=「ことぶき旅館」

「これからは、タイに甘みが乗っておいしいよ」と語る「ことぶき旅館」の前田誠子さん

前田さん手作りの「たくあん漬け」。コリコリとした歯応えとほどよい塩味。お茶漬けのお供に最高!


問い合わせ

ことぶき旅館