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(4)日田の食文化も楽しめる 県境ならではのお食事処

「旅館白水荘」の「やわらか蒸し鶏のカレー(1000円)」

(4)日田の食文化も楽しめる 県境ならではのお食事処

2014年11月15日
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杖立のおすすめグルメは「食堂こまつ」の日田焼きそばです。生麺をゆで、それを揚げ焼きにしたパリパリ感と軟らかさを半分ずつ感じる麺の焼きそばで、豚肉やモヤシなどの野菜と炒め、ソースを絡ませた素朴な味です。少し歩けば県境を越え日田市、日田の食文化圏にいることを実感するのです。

「若いころ、この店の焼きそばが大好きでお客さんで通っているうちに、なぜかお嫁さんになっていました(笑)」という元気のいい女将の小松桂子さん(51)は大牟田出身。取材日はボランティア活動で不在だった夫の久純(ひさずみ)さん(46)と先代からの味を守り継いでいます。

ゆでた生麺を揚げ焼きして作る日田焼きそば700円。豚肉、モヤシ、ネギが入っており、一度食べたらハマります

温泉街で1軒だけある食堂。おおみそかや元日の昼間も営業することもあるとか

「私の大好物なんです」と「食堂こまつ」の女将・小松桂子さん。気さくで明るい方です

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食堂こまつ

 

人情に厚いおしどり夫婦の店

「一丸」というラーメン屋さんは、大蔵嘉三(よしかず)さん(68)と世津子さん(73)夫婦が営む店で夜だけの営業です。「亡き祖父母が始めた駄菓子屋がスタートです。父たちが食堂に切り替え、私で三代目」と嘉三さん。寒い季節の裏メニューが人気で、人情に厚いおしどり夫婦の店には、いつも客の笑い声が絶えません。

長年、多くの客に愛されてきた雰囲気が漂う「一丸」の店内

おしゃべりが楽しい「一丸」の大蔵さんご夫婦。ぜひ、ここで一杯やりたいものです

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一丸

 

野菜のうま味が凝縮された手作りのカレー

杖立温泉の名物料理が蒸し料理。先述の渡邉誠次さんが営む「旅館白水荘」の「やわらか蒸し鶏のカレー」をいただきました。野菜のうま味が凝縮された手作りのカレーに、蒸した鶏肉の軟らかな身の組み合わせは、想像を超えたおいしさです。

それにしても、誠次さんの母親の渡邉諒子さん(69)のお肌のきれいなこと。「旅館の裏の岩の間から湧くお湯が化粧水の代わりですかねぇ。恥ずかしかぁ」と顔を赤らめるチャーミングな諒子さんです。

「旅館白水荘」の「やわらか蒸し鶏のカレー(1000円)」。他にも「肥後赤牛のハンバーグ(1200円)」や「小国黒豚トンカツ(1400円)」、予約すれば店主で料理人の渡邉誠次さんが作る「創作料理のコース(3000円~)」も味わえます。一般の人たちも利用できます

「旅館白水荘」を息子の誠次さんと切り盛りする渡邉諒子さん

坂道の途中にある「旅館白水荘」

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昔から知っているような気さくさ

たっぷりと杖立を巡って思うのは、ここがとても肌に合う場所だということ。かつてのようなにぎわいこそありませんが、決してさびれているように感じないのは、この場所を心から愛する人たちの明るさと笑顔があるからです。

初めて会ったのに、昔から知っているような気さくさに甘えた一日。次に訪れるときは「ただいま」、そう言いたいものです。

川風にあたりながら、浴衣がけで下駄を鳴らして歩きたい旅館街の道

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杖立温泉観光協会