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(3)ミネラル豊富な干拓地のトマト トマピーエンと鮎屋三代

焼き鮎は1尾500円から

(3)ミネラル豊富な干拓地のトマト トマピーエンと鮎屋三代

2014年10月18日
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左から本田さん、パーサン・セールーパさん(25)、ドゥールガ・キーミーレさん(27)、ゴーリー・グルンさん、サビトラ・パンレイさん(26)。来春、帰国予定のゴーリーさんとパーサンさんは「日本に来てみたかった。帰るのがさみしい」と流暢な日本語で教えてくれました

見渡すかぎり干拓地が広がる八代平野。郡築(ぐんちく)地区は、田んぼやビニールハウスが延々と続き、八代が誇る「はちべえトマト」の産地です。12棟のハウスで、はちべえトマトの自然栽培を行う本田農園(本田智久代表=45)。この日は、トマトの交配作業の真っ最中でした。

「冬も比較的あたたかく、干拓地ならではのミネラル豊富な土のおかげで味の濃い、おいしいトマトができるんです」と日に焼けた顔の本田さん。

10月から翌年6月までがはちべえトマトの収穫期。ハウスの奥で交配作業をする女性が「こんにちは」と声をかけてくれました。ゴーリー・グルンさん(23)です。同農園では3年前から技能実習生の受け入れを行っており、ゴーリーさんを含む4人のネパール人女性が住み込みで働いています。

カメラを向けるとはにかんでいた4人ですが、掲載記事がインターネットで閲覧できることを伝えると「ネパールの家族に見てもらえる!」とみんな喜んでくれました。

「いつもはマルハナバチによる交配ですが、暑くてハチが動かない時期はひとつひとつ手で交配作業を行うんです」と本田智久さん

青い実や黄色い花がちらほら見え始めた本田さんのハウス。10月に入ると一気に色づきはじめます

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さっぱりとしたトマトの風味が口の中に広がります

本田農園のはちべえトマトを使った料理を食べられると聞き、中国料理「八代飯店」へ。「トマピーエン」は、本田農園の完熟トマトをスープに使ったオリジナルの太平燕です。スープが絡んだ平麺風の春雨をすすると、さっぱりとしたトマトの風味が口の中に広がります。

「八代市内の飲食店や生産者で『やっちろやっ隊』というグループを作り、地元食材を使ったオリジナル料理を展開しています」と、社長夫人の有田恵子さん(47)が話してくれました。

トマピーエン800円=「八代飯店」

「八代は海や山のおいしい食材がたくさんあります。生産者の皆さんとのつながりも大切にしつつ、八代の魅力を広く伝えたいですね」と、「八代飯店」の有田恵子さん

牛肉丼880円=「八代飯店」

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中国料理 八代飯店

 

三代続く鮎問屋の意気込み

八代は球磨川の恵みも豊富です。JR八代駅前の秋の風物詩といえば、「鮎の老舗 より藤」(頼藤浩代表)の「焼き鮎づくり」。あたりには香ばしい匂いが漂っています。スタッフの諸林雅美さん(40)が「焼き鮎」づくりに追われていました。

晩夏から初秋にかけ、産卵のために球磨川を下る落ち鮎。これを炭火で焼き、さらに練炭で二昼夜じっくりと乾燥させていく「焼き鮎」は、昔から保存食やお雑煮などのだしとして用いられています。

八代の人気駅弁「鮎屋三代」は、焼き鮎のうま味をたっぷり含んだ炊き込みごはんと、やわらかい鮎の甘露煮が名物。その名前に、三代続く鮎問屋の意気込みを感じてなりません。

焼き鮎は1尾500円から。上品なだしがとれるため、歳末ギフト用としても人気です=「鮎の老舗 より藤」

「時間をかけて焼くことで、うま味が凝縮していくんです」と、「鮎の老舗 より藤」スタッフの諸林雅美さん

漁師から直接買い付けた天然鮎をやわらかく煮込んだ甘露煮。人気の駅弁「鮎屋三代」のほか、甘露煮単品での販売もあります=「鮎の老舗 より藤」

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鮎の老舗 より藤