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(2)草原の中の農園、食事処 ご自慢はハム、ソーセージ

「モンヴェール農山」のレストラン

(2)草原の中の農園、食事処 ご自慢はハム、ソーセージ

2014年9月6日
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「モンヴェール農山」の農山春香さんが作ったソーセージ。「5種類の盛り合わせ」1280円は、それぞれに深い味わいです。レストランで食べることができます

水俣というと海のイメージが印象的ですが、緑濃い山々の風景もすがすがしいものです。

国道3号から湯の鶴温泉方面に向ってすぐ、「モンヴェール農山」の看板を目印に、右手にある小高い山を目指します。目的は、そこでがんばっている、一人の若い女性に会うためです。

道なりに進むと、目に飛び込んできたのは牧歌的な光景。40haの敷地には草原が広がり、ヒノキの木立が点在しています。その中に「レストラン ラルジュ」とハム・ソーセージの加工場「ファクトリーラルジュ」があります。

「こんにちは」と迎えてくれたのは、農山春香さん(25)です。屈託のない笑顔とサバサバした気立て、おおらかさが漂うステキな女性です。

春香さんは、父親の照夫さん(62)が経営する、同敷地内で大切に育てられた自社生産豚を使い、食品衛生管理者としてハム・ソーセージなどの加工品を作り、レストランやインターネットで販売・提供しています。

4人姉弟の長女の彼女は、北九州の女子大を卒業した後、茨城県で、昔ながらのドイツ製法でハム・ソーセージを作るマイスターの元で1年ほど修業。その後、帰郷しました。

「ブラートブルスト」1380円。焼きソーセージと2種類のボイルソーセージ、パンと野菜の前菜、スープ付き

レストランの壁に飾られている「モンヴェール農山」のポスターには、幼い頃の春香さんたちの愛らしい写真があしらってあります

広い敷地内にある、ハム・ソーセージの加工場「ファクトリーラルジュ」

原料となる「バブコック」という豚の品種は、肉質が軟らかで、脂身にある芳醇な甘みが特長です。ドイツから取り寄せているスパイスを使って作る数種類のハムやソーセージは、どれもうなるおいしさ。取材中でなければ、ビールが欲しいところです(笑)。

「両親の背中を見て育ち、大きくなったら何か力になりたいと思ってました」と春香さん。

照夫さんが養豚業の場を移すために、ここに越してきたのは28年前。当時は、まだ独身で、一人でこの山にやって来たそうです。照夫さんは、深い山だった土地の開墾からスタートしたといいます。

「住居もこの敷地内にあります。幼いころから父も母も仕事で忙しいので、私たち姉弟は、いつも長靴姿に水筒を持たせられ、動物たちとたわむれたり、山の中で遊んでました」と春香さん。なんだか、「大草原の小さな家」のむつまじい家族の姿と重なります。

父親の照夫さんに「春香さんが作るソーセージはおいしいです」と伝えると、こう即答しました。「原料がよかけん、おいしかはずです(笑)」。

その傍らで、コロコロと春香さんが笑っていました。

木々に囲まれ、涼しい風が渡る「モンヴェール農山」のレストラン。隣接するスペースではバーベキューを楽しむこともできます


春香さんの二従姉妹でイラストレーターとして活躍している竹永絵里さんが書いた絵が飾られています。竹永さんは「大人かわいいパリ20区ガイド」も出版しています

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モンヴェール農山