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(3)海に魅せら埼玉から移住 地元の応援でカフェ開業

(3)海に魅せら埼玉から移住 地元の応援でカフェ開業

2014年8月2日
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大矢野島の西側に浮かぶ、野釜島へ足を延ばしました。大小の島々や雲仙普賢岳といった、沖合の景観も魅力の唐船ヶ浜海水浴場。波も穏やかで、海の家なども立ち並ぶビーチはこの時期、若者や家族連れで活気づいています。

野釜島へ向かう途中にはいくつかの漁港があります。行き交う漁船を眺めたり、ただただ、たたずんでみるのも心地いいものです。

唐船ヶ浜海水浴場=唐船ヶ浜海水浴場&野釜島キャンプ場、海の家HPより

静かな海を漁船がゆく、優しい午後の風景

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あまくさ野釜島 海の家・民宿 浜の家

 

鮮魚店だった建物を改装し、2年前にオープン

鳩之釜漁港の近くに落ち着いた雰囲気のカフェを見つけました。「麻(ま)こころ茶屋」。鮮魚店だった建物を改装し、2年前にオープンしたのは小澤麻裕さん(33)と妻の朋子さん(35)です。

埼玉で野菜中心のカフェを営んでいた小澤さん夫妻は、熊本からのお客さんが持参した写真集で熊本の水の美しさに魅了され、熊本県内各地を旅して回ったのだそうです。

「大矢野町に滞在するうち、海のあるこの町で暮らしたいと思うようになったんです。暮らすなら、この地でお店をやろうと。自分たちで改装をしていたら、地元の人が声をかけてくれるようになりました」

食事や魚、野菜を届ける人、薪ストーブの手配をする人…。縁が縁を呼び、現在の形になったお店には島の内外から、お客さんが訪れます。軽トラックの荷台に小麦とナスをたっぷり積んで現れた、西村清光さん(62)もその一人です。

「西村さんの本業は大工さんですが、野菜作りも上手でよくおすそ分けをいただくんです。」と小澤さん。「親父の畑が遊んどったけん、野菜ば作っちゃ持ってきよった。小さな親切、大きなお世話たい(笑)」

ぶっきらぼうにも聞こえるその言葉の裏側に、損得だけではない人のつながりを見たようで、この町がますます好きになりました。

さざ波の音や光に包まれた「麻こころ茶屋」のキッチンに立つ、小澤麻裕さん(右)と朋子さん(左)。この光景を眺めているだけでも、ホッとします

季節野菜のスパイシーカリーライス(1080円)のほか、ベイクドカレーライスやオムライスなどのランチが人気。自家焙煎のコーヒーも絶品です=「麻こころ茶屋」

店内には、日々をゆっくり味わうための雑貨や調理器具も並んでいます


鮮魚店跡を改装した「麻こころ茶屋」。瓶詰めジャムやグラノーラなどのストックフードのほか、奥では、コーヒーの自家焙煎もしています


「麻こころ茶屋」のオープン当時からの常連でもある、西村清光さん

西村さんが今年初めて、無農薬で栽培したという小麦

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麻こころ茶屋

 

これからの季節はスズキやイサキが旬

「上天草物産館さんぱーる」の裏手の方にある、竜宮城のような建物は「マルケイ鮮魚店」。店先では天然鯛の開きが風を受け、風車のようにクルクルと回っています。

「うちの干物は泳いどるやつばシメて、すぐ干すけんね。1回買った人は『おいしか~』って言うて、必ず2度3度と買いに来らすよ」と、店主の上原敬慎さん(61)。大きないけすには、マダイや車エビ、ワタリガニなどが泳ぎ、これからの季節はスズキやイサキが旬を迎えるそうです。

店先で高速回転して乾燥を待つ、天然鯛の干物。大きさによって異なりますが、1枚300~1000円ほどで販売されています(事前予約がおすすめです)

海域により、さまざまな魚が水揚げされる天草。「マルケイ鮮魚店」は大矢野漁協と松島漁協の2カ所から競り落としてくるため、品ぞろえが多彩です

「今は塩ウニが1本1980円でお買い得! 早い者勝ちですよ(笑)」と「マルケイ鮮魚店」店主・上原敬慎さん

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マルケイ鮮魚店