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(3)豊かな大地と笑顔が育む とれたての食材とグルメ

水前寺菜「御船川」の生産者の徳永廣敏さん(左)と山下啓四郎さん

(3)豊かな大地と笑顔が育む とれたての食材とグルメ

2014年7月5日
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人気の「いなり弁当」「おにぎり弁当」「ちらし弁当」。いずれも360円

「ぜーんぶ、手作り。田舎料理ですたい」と屈託のない笑顔を向けるのは、「かあちゃん市」の荒木みどりさん(57)です。兼業農家の主婦ら6人で切り盛りするこの弁当屋は、それぞれの畑で作った米や野菜などを持ち寄って、毎朝5時から手作りしています。

「まんじゅう食べなっせ」「漬けもんもおいしかよ」と気さくにすすめてくれる雰囲気の居心地のいいこと。売られているお弁当や総菜の味は、文句なしのおいしさです。

総菜もいろいろ(すべて140円)。ソーダまんじゅうも人気

「鉢盛りも受け付けます」と語る「かあちゃん市」のみなさん。左から荒木みどりさん、髙田一枝さん(66)、吉住陽子さん(68)

 

安全・安心の水前寺菜づくり

御船町の特産が、水前寺菜。最近注目されている伝統野菜の一つです。緑と紫のカラフルな野菜で、吉無田高原のミネラルたっぷりの伏流水がはぐくむ水前寺菜は、味が濃いのが特長です。

「水前寺菜の里づくりの会」の会長・徳永廣敏さん(66)と山下啓四郎さん(60)に話を聞きましたが、この二人のかけあいに大笑い。水前寺菜の話そっちのけで、おつきあいのエピソードで大盛り上がりなのです。そんな人柄に、安全・安心の水前寺菜づくりを確信するのです。

水前寺菜のゴマじょうゆ合えは、しゃきっとした歯ごたえの中に、とろりとした食感が楽しめる癖になるおいしさ

水前寺菜のゆで汁を冷やし、お砂糖とゆずの搾り汁を入れたジュース。さわやかな飲み口です

水前寺菜「御船川」の生産者の徳永廣敏さん(左)と山下啓四郎さん

 

がつんと濃厚なしょうゆダレ

創業6年目の「めん屋 大仙」は、油そばとラーメンの専門店。「納得した材料しか使わない」と語る店主の吉永潤平さん(33)が作る油そばは、がつんと濃厚なしょうゆダレが極太麺に絡みます。連日、行列ができる風景に、おいしさの答えが見えます。

七城町の艶ポークを使った肉厚チャーシューが絶品。プチ油そば(120グラム)650円

「めん屋 大仙」の吉永潤平さん

 

目も舌も楽しませてくれるお店

御船町でおしゃれなレストランを発見。フレンチの店「Rouen(ルアン)」は、シェフの黒木義雄さん(46)が腕をふるうランチが人気。お昼の「日替わりコース」(1500円)につく「ルアンサラダ」は、まるでフルーツカクテルのような美しさ。目も舌も楽しませてくれるお店です。

日替わりなのがうれしい「本日のコース」(1500円)。この日は、スズキのペルシャード、ルアンサラダ、自家製パン、ビーツのポタージュ、桃のムース、コーヒーでした

アンディーブ、ラディッシュなど30種の野菜を使った「ルアンサラダ」。単品300円

左から「ルアン」の藤木美智さん(45)、栗永雅之さん(34)、黒木義雄シェフ

 

友釣りの竿から、次々とアユが

アユ漁の解禁を迎えた御船川では、太公望の姿がありました。友釣りの竿から、次々とアユが上がります。「毎日、釣りにきます」という後藤浩一さん(71・熊本市)の姿もさまになっています。

そんな季節の風物詩に見入れば、いつしか太陽は西に傾き、川原の草花が川風に揺れていました。ふと、心がポッと温かくなったのは、子どものころの夕方の光景を思い出したからでしょうか。

アユ釣りによく来るという後藤浩一さん