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(3)珍しいカライモの自販機 今も現役の彦しゃん水車

(3)珍しいカライモの自販機 今も現役の彦しゃん水車

2014年6月21日
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アントシアニン豊富な紫色のカライモ「パープルスイートロード」など珍しい品種も栽培する「生き生きタカハマ農園」

大津町中心地から二重峠へと通じる通称「ミルクロード」。

その沿道にある「熊本中核工業団地」そばで、「六里木の里」という看板が目に止まりました。熊本城下を発した豊後往還が六里(約24㎞)に達するのがこのあたりなのです。

看板の脇で、珍しいカライモの自動販売機を発見。オーナーである「生き生きタカハマ農園」の高浜一昭さん(70)によると、「人気の品種は、収穫後に寝かせることで40度以上の糖度になる『べにはるか』。焼くと蜜がにじむほどしっとりして甘いですよ」。

品ぞろえは時期により変わるので食べ比べも楽しそうです。

生のカライモ自販機=「生き生きタカハマ農園」

「こだわりの芋づくり人」を名乗る高浜一昭さん。土壌に豊富なミネラル分を与えることで、おいしいお芋が育つのだとか

かつての六里木付近。幹線道路から一本入ると細い道筋に静かな光景が続きます

減農薬栽培の芋と阿蘇の伏流水で仕込んだ芋焼酎「からいも幸酎」(720ml、1836円)は、在庫約100本限りを事務所で販売=「生き生きタカハマ農園」

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「彦しゃん水車」と呼ばれる矢護川のほとりの大水車

大津の大地に流れる豊かな水の力。その息吹を伝えて二百年になるのが、創業者の名から「彦しゃん水車」と呼ばれる矢護川のほとりの大水車。今も現役で、粉ひきや精米に大活躍しています。

直径3m20㎝の大水車が生む動力で、水車小屋の中に張り巡らされた滑車やベルトが猛烈な勢いで回っています。その音は、〝水の心臓〟が繰り出す鼓動のようです。

その鼓動を自在に制御するのが、大村一幸さん(82)です。季節や降雨で常に変化する川という自然に向かい合ってきた長いキャリアが、流転する水の姿を〝読む〟確かな目を養いました。

大津の自然の懐深く入るなら、「岩戸渓谷遊歩道」がおすすめ。登るにつれ冷気が増す参道の木の間からは渓谷のせせらぎがもれ伝わり、途中の滝が耳と目に涼をもたらしてくれます。

文化9年(1812)創業の「彦しゃん水車」。作業場には「ここでひいてもらうとおいしい粉やお米になる」という依頼主からの穀物が山積みです

「岩戸渓谷遊歩道」の入り口に立つ「岩戸神社」の鳥居。遊歩道は勾配のある道が続くので、体調や服装など十分な準備を


息子とともに親子で水車を守る大村一幸さん

岩戸渓谷近くの車道からは、国道57号立野瀬田拡幅事業に伴い工事が進む比丘尼谷橋(びくにたにばし=仮称)の美しいアーチが望めます