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(3)家族でチリメンジャコ漁 伸び伸び元気な子どもたち

(3)家族でチリメンジャコ漁 伸び伸び元気な子どもたち

2014年5月17日
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前列左から裕典くんと正さんの長女愛加ちゃん(11)、次女千明ちゃん(9)、後列左から桑原千佳さん(33)、強さんと長男の千卓くん(生後5カ月)、正さんの母・千加さん(56)、桑原正さんと妻の恵さん(29)

肩車をしてもらい、ご満悦の裕典くん

樋島に生まれ、この島を愛し、家族で漁業に従事している若者がいます。桑原正さん(29)は、従兄弟の桑原強さん(31)とともにチリメンジャコ漁を営んでいます。

「いつも3艘で船団を組んで、群れを取り囲むようにして漁をすっとです」と正さん。

真新しいカッパを身につけた息子の裕典くん(6)が投網の仕草をまねしたり、筏(いかだ)の上を走り回ったり。この春、対岸の龍ヶ岳小学校に入学したばかりの裕典くんは船や魚が大好きなのです。

「大きくなったら魚屋さんになる!」と胸をはる姿に、父親の正さんが目を細めます。

「子どもは島の宝です。昔から僕たちもそうやって大きくなりました。この島は、子どもたちを育てるのに素晴らしい環境」という正さんの言葉が印象的でした。


〝天草謹製品〟を製造、販売

島の特産品チリメンジャコを使ったおいしいものがあると聞き、訪ねたのは、食品加工所「プーズロッジ」。

「いきなりぶたもち」や「島々餃子」などの〝天草謹製品〟を製造、販売しています。

オーナーの東川澄和さん(49)が出してくれた「ちりめんやきもち」は、水あげされたばかりのチリメンジャコとクルミを甘辛く炊きあげた餡(あん)が入っています。油をひいたフライパンであぶると香ばしさが増し、おやつやおつまみにぴったり。

母の久仁枝さん(79)は、島の料理名人としても知られています。私たちに振る舞ってくれたのは、だご汁やサツマイモを揚げたガネ揚げなど昔ながらの料理の数々。

特においしかったのが混ぜご飯、そしてアサリとワケギを酢みそであえたぬたなますには「竹山を持ってる人からいただいた」というタケノコがたっぷり入っています。

東川家の庭に咲く花は、そのほとんどがご近所さんから株分けしてもらって根付いたものだそうです。

「お互いで苗をあげたりもらったりするんです」と久仁枝さん。この島が花であふれているのは、ひとりひとりがこの島のことを大切に思い、互いを思いあっているからこそなのだと感じます。

花が咲く庭先で東川久仁枝さんがふるまってくれた料理。ほっとするふるさとの味でした

樋島をはじめ、天草の恵みをふんだんにつかった東川澄和さんの商品は、“天草謹製品”にも選ばれています

「プーズロッジ」オーナーの東川澄和さんと母・久仁枝さん

プーズロッジの新商品「ちりめんやきもち」はやわらかくなるまで煮たチリメンジャコとクルミの風味が香ばしい一品。土産やおやつにもぴったり