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(2)町の元気を呼ぶ新交流スポット 女将考案の温泉水カフェゼリー

(2)町の元気を呼ぶ新交流スポット 女将考案の温泉水カフェゼリー

2014年5月3日
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阿蘇の観光パンフレットがそろった「おかみカフェ ゆうすげ」は街歩きの休憩にぴったり

内牧では、災害の復旧に多くの人たちが奮闘しました。地元旅館の女将さんによる「おかみ会 ゆうすげ」のメンバー2人が、当時の苦労を振り返ります。

災害直後の混乱した状況のなか、同会会長の和田久美子さん(58・阿蘇ホテル)の背中を押したのは、2週間後に予定されていた東京のカップルの披露宴。

阿蘇を心から愛する2人はあえて予定通りの開催を望み、ホテルもそれに応えたいと大奮闘、無事に開催にこぎつけました。

そんな和田さんを見て、「私もがんばろう!」と元気をもらった一人が稲吉由紀さん(45・阿蘇プラザホテル)です。

床上1メートルあまりの浸水に見舞われながらも、4カ月後には営業を再開しました。

「災害以来、初めて湯口から温泉が流れ出てきた時には、主人(社長)と手を取り合って喜びました」

そんな苦労を経てよみがえった内牧の魅力をアピールするのが、同会が運営する「おかみカフェ ゆうすげ」。

人気の「温泉水カフェゼリー」は内牧の飲用泉を使い、トッピングに町内の牧場産アイスを使用するなどまさに内牧づくしです。

今後も、メンバーの結束力で〝新生内牧〟を盛り上げたいと話す2人でした。

また、旅館「蘇山郷(そざんきょう)」は、先ごろ、インターネットの世界最大級宿泊予約サイト会社「ブッキング・ドット・コム」より、「ベスト・ゲスト・レビュー」賞2014を獲得。同サイトを通じた開拓努力で、温泉街に明るいニュースをもたらしました。

「阿蘇プラザホテル」女将の稲吉由紀さん(左)と「阿蘇ホテル」女将の和田久美子さん

←「おかみカフェ ゆうすげ」の温泉水カフェゼリー(480円)。「阿蘇deスイーツめぐり」開催期間中(~9月末)は、3枚つづりチケット (500円)の1枚で「温泉水カフェゼリーミニセット」(温泉水カフェゼリーのミニサイズ+温泉水コーヒー)を提供
 

多目的ホール「Art-chi(あーとち)」=内牧温泉街繁栄会運営=も、内牧に活気を呼び込もうと2月に開かれた新交流拠点。月1回の「内牧温泉寄席」や地元バンドによるコンサートなどの計画が進んでいます。

こけら落としの寄席で前座を務めたのは、内牧出身で民宿「あそ兵衛」(阿蘇市乙姫)を営む関屋洋一郎さん(37)。

独学ながら、プロ演劇10年の経験で培った笑いのツボははずしません。当日は、ホラー風の演出を交えた「皿屋敷」の一席で、聴衆を沸かせました。

みんなが集える食堂で街の活力を支えたいと話すのは、老舗旅館「親和苑」料理長の松岡陽仁(あきひと)さん(39)。

4月開店の支店「やきにくの郷(さと)発見伝(はっけんでん)」では、直接仕入れにより阿蘇産赤牛・豚肉の料理をリーズナブルに提供し、「阿蘇の産物で阿蘇に元気をチャージしたい」と話してくれました。

昨夏、熊本大学教育学部 松永研究室の協力で完成した岡本酒店向かいの巨大壁画。力強い腕が復興を象徴しているかのようです

町の元気を演出する「内牧温泉街繁栄会」会長の岡本宗徳(むねなる)さん(54)

「内牧温泉街繁栄会」事務局の大津真理奈さん(32)は生粋の〝内牧っ子〟

かつてクラブだった建物を改装した「Art-chi」。外壁の猫の絵が目印です

関屋さんの出囃子は梅沢富美男のヒット曲「夢芝居」。抱えた小型スピーカーから曲を流しながら登壇する型破りなパフォーマンスは大うけ

「地元の人が気軽に通える食堂にしていきたい」と話す「親和苑」料理長の松岡陽仁さん