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(5)個性あふれる駅前商店街、大盛りチャンポン、海の幸

(5)個性あふれる駅前商店街、大盛りチャンポン、海の幸

2014年4月5日
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くま川鉄道の終着駅・湯前駅。レトロな趣のある駅前界わいには、地元の人たちが集う店が並んでいます。

年齢を問わず町のみんなに親しまれる「レストラン徳丸」は、オープンして53年目の駅前食堂。

並みのサイズでも大盛りのボリュームがある「チャンポン」や、サクサク衣の「カツカレー」「酢豚定食」など和洋中のメニューがなんと200種類も。

「田舎町だから専門店ではやっていけない。お年寄りや子供も楽しめるメニューを提供したいと増やしていたら、こんな数になって(笑)」とおおらかに笑うオーナーの伊藤昌一さん(52)。

メニューの数は多くても、4人の料理人で一つひとつ手作りに徹しているとか。

多良木町のパン屋さん「ナチュラル」とコラボしたカレーパン「こんがり君」250円(税込)も名物の一つ。注文を受けてから揚げるので、やけどに注意して!

名物のチャンポンをいただいてみると、豚のゲンコツのみを使ったスープはマイルドで、たっぷりの野菜はシャキシャキの歯応えです。

伊藤さんは料理の研究も熱心。「特産のイチゴをチャンポンに入れてみたらまずくって(笑)。でも、おいしい料理を提供するためには、試してみないと分からないからね」と苦笑します。これからも果敢に新メニューに挑戦していくそうです。

大きさを確認してからオーダーしたい「チャンポン並」780円(税込)。4月は“春キャベツ”、夏は“夏野菜たっぷり”など、期間限定のチャンポンも登場

 

里山の味処は、うれしい意外性がいっぱい

海が遠い湯前町で新鮮な魚料理が味わえると評判なのが「魚八」。もともとは魚屋からスタートし、昭和60年頃から料理を出すようになりました。

山奥にいけすのある料理屋があるのに、みなさん驚かれます。地元だけでなく、西米良(宮崎県)からもよく来られますよ」と板長の苗田勉さん(45)。

茶碗蒸しと刺し身が付いた「日替わり定食」が756円、新鮮で多彩な魚介類をのせた「ちらし寿司定食」は864円と、そんな手頃感が人気です。里山の味処は、うれしい意外性がいっぱいです。

ハマチやマグロ、タコ、サーモンなど、彩り豊かなネタが乗った「ちらし寿司定食」864円(税込)

日替わりのメーンに刺し身2点盛りが付いた「日替わり定食」756円(税込)は、一番人気のメニュー

「長年、魚屋だったから、仕入れのルートがあるんです。いけすのネタは芦北からきてますよ」と大阪の寿司、割烹店で腕を磨いてきた板長の苗田勉さん(45)

 

人々によって大切に守られる歴史や伝統の味わい

駅舎に並んで立つ「湯~とぴあ」は、地元の菓子や加工品、工芸品がそろう物産館。5月末まで並ぶ摘みたてのイチゴや野菜など、旬の味わいも人気です。

奥球磨ののどかな山里・湯前。人々によって大切に守られる歴史や伝統の味わいは、どこか懐かしい温もりがこもっていました。春爛漫の町を巡れば、心身ともに楽しい一日が過ごせそうです。

手作りを守り続ける「兼田製菓舗」の黒棒小パック120円、お徳用パック300円。ほんのりゆず風味の「庄籠製菓舗」の「おっぱいマシュマロ」300円(いずれも税別)。甘酸っぱいイチゴはお手頃価格でそろいます

交流センターと物産館が一緒になった「湯~とぴあ」。駅前界わいでお土産を購入するならココで

「春夏秋で湯前のおいしい物をお届けする「ゆのまえ便」もお勧めです!」。写真左から事務局の椎葉裕美さん(32)、力田敦子さん(59)

 

マンガをテーマとした美術館、湯前まんが美術館

湯前町出身の政治風刺漫画家・那須良輔氏の常設展示やマンガの図書コーナーなど、マンガをテーマとした美術館。夏休みには「手塚治虫原画展」、毎年11月の「ゆのまえ漫画フェスタ」など、県外からのファンも多いイベントを開催しています(入館料大人300円、小中学生100円)