手軽に使えるように、刻んであるお徳用の南関あげのこのパッケージが一番人気なのだとか

南関町のもうひとつの食の名物が「南関あげ」です。江戸時代初期、四国の伊予松山から移住してきた人たちのなかに油あげの製法を知る人がいて、この地で作ったのが南関あげの始まりとされています。

愛媛県名産の「松山あげ」と食べ比べると、食感に違いはありますが、形状や日持ちなどの特徴はとてもよく似ています。一般的な油揚げが数日程度の日持ちなのに対し、長期保存できることから、南関町だけでなく熊本県のソウルフードとして愛されるようになりました。

「南関あげ」を使った「南関あげ巻き寿司」。だしのうまみを含んだ揚げは、絹のような食感。のり巻きの寿司とは違うおいしさです

「特産品センターなんかん いきいき村」には、たくさんのお土産物や野菜などもそろいます

「おみそ汁などに使うときは油抜きもせず、水から煮込むのがポイント。巻き寿司に使うときは、油抜きした南関あげにだしを含ませて、巻き上げるとおいしくなりますよ」と、「特産品センターなんかん いきいき村」の籌(かぞえ)雅子さん(25)が教えてくれました。

いきいき村の籌 雅子さんは玉名出身。「独自にブレンドした大豆で作った豆腐を、均等な厚さにカットし、ヘルシーでマイルドなキャノーラ油で、1枚ずつ手作業で揚げたこだわりの逸品です」

特産品センターなんかん いきいき村

玉名郡南関町関町419-1

TEL.0968-53-0388

営/9時〜19時

休/1月1日〜4日


創業100年の豆腐の味を多くの人に伝えたい

お昼にお邪魔したのは、「肥後の茶屋」。店主の向弘道さん(39)は和水町の創業100年の豆腐の味を多くの人に伝えたいと、この店を始めました。人気の「肥後御膳」は生あげやざる豆腐、白あえに冷やっこ、ご汁など、大豆づくしの料理が9品も並ぶ充実ぶり。生の大豆からつくるご汁は口当たりもなめらかで、ホッとする味です。

「肥後の茶屋」は南関町で18年続く人気の店

具だくさんのだご汁。煮込んだあげとしょうゆで焼いたあげの2種類が入っており、コク深い味わい

「豆乳におからを加えて作った『豆乳てらみす(ティラミス)』もおすすめです」と話す店主の向弘道さん

肥後の茶屋

玉名郡南関町小原920-1

TEL.0968-53-3057

営/11時~15時、17時~22時(土・日曜、祝日は11時~22時)

休/水曜

江戸時代まで国境、そして県境の町として栄えた南関町は、町のいたるところに歴史や伝統が感じられます。夕刻に渡る風はさわやかで、少しずつ秋めいて、過ごしやすくなりました。これから大津山も秋色に姿を変えます。


南関町の旅のおみやげ 橋本製菓の黒棒

「特産品センターなんかん いきいき村」限定のパッケージ

黒砂糖と卵、小麦粉などで作られた昔懐かしい焼き菓子。子どもの頃はホットミルクと一緒に食べるのがお気に入りでした。これは、南関町で1953(昭和28)年に創業した「橋本製菓」の黒棒です。一般的なものと比べると小さく切り分けられた一口サイズなのが特徴で、食べやすく、濃いめのコーヒーとも相性よし。「特産品センターなんかん いきいき村」のほか、橋本製菓の直売所でも購入できます。

橋本製菓 直売所「和」

玉名郡南関町関町1567

TEL.0968-53-0522

営/9時~17時半(土・日曜、祝日は10時〜)

休/年末年始、ほか臨時休業の場合あり)


旅の終わりに・・・

師匠である亡き祖母から受け継いだ「白髪そうめん」の製法を固く守る井形さん。伝統を「ここで終わり」と言い切るまでにはどれほどの葛藤があったのでしょうか。あらためて、現在、作られている白髪そうめんを大切に大切に味わいたいと思いました。


各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。