
木造のかわいい建物の中には絵本がいっぱいです=「南阿蘇えほんのくに えほんのおうち」
同村久石から中松へ向かう県道39号を北上すると、左手に「南阿蘇えほんのくに」と書かれた木の看板が見えてきました。木立の中にたたずむ、まるで絵本の物語の中に出てきそうな、2階建ての建物です。
そこは約500冊ほどの絵本が並ぶ小さな図書館でした。子どもの頃に大好きだった「せいめいのれきし」や「どろんこハリー」などの懐かしい絵本もあり、時間を忘れて読みふけってしまいます。
ずらりと並ぶ絵本を見るとワクワク! 「南阿蘇えほんのくに」の本は、南阿蘇地域30カ所のカフェやパン屋にも置いてあり、自由に読むことができます
「子どもたちに本に親しんでもらいたいという思いから、2005年に『南阿蘇えほんのくに』が立ち上げられました」と事務局スタッフの藤安代さん(49)。それ以来、地元の人や観光客が訪れ、大人も子どもも絵本の世界に浸れる空間として、誰からも愛される場所になっています。
「絵本には、知恵がたくさん詰まっています。大人の人にも読んで欲しいですね」と話す藤安代さん
子どもの頃から絵本が大好きで、今も小中学校で読み聞かせボランティアをしている藤さんは「絵本はタイムマシンみたいなもの。読み始めると、本の内容だけでなく、子どもの頃に読んでくれた母の声やにおいまで思い出させてくれます」と話します。
10月14日には「第13回南阿蘇えほんのくに誕生祭 笑顔をとどけるブルービーフェスタ」が行われます。えほん列車やコンサート、絵本作家による絵本ライブなど、楽しいイベントも予定されています。
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