ふっくらと軟らかな蒲焼きが満喫できる「蒲焼御膳(梅)」3000円。数量限定のため、お昼で閉店することもあるそうです

川尻でぜひとも食べたいのが、安政年間に創業した「七代目 若松屋」のうなぎです。

同店は、うなぎの老舗として大人気ですが、かつてはコイやフナなどの川魚料理を出していたこともあり、昭和の初めには木造3階建ての店舗で結婚式などが行われていたそうです。

涼しげな木陰のエントランス。手入れはガーデニングが趣味という七代目が担当

時代に合わせて営業スタイルは変化してきましたが、一貫して変わらないのがうなぎの味。

「秘伝のタレはもちろん、その日の朝にうなぎをさばいて焼く、というスタイルは変えていません」と話すのは、七代目の林憲一さん(70)。昼時ともなると店内は客でいっぱいで、行列ができています。

熊本地震の際は、甕(かめ)の中のタレが半分もこぼれたと話す七代目の林憲一さん。「毎日甕が一杯になるまで新しく作ったタレを継ぎ足すので、地震後も味が変わることはありませんでした」

早速、蒲焼きを食べることにしました。いつものように山椒(さんしょう)の粉をかけようと探しますが、置いてありません。「うちのうなぎは生臭くないから、山椒はいらんとですよ」ときっぱり(リクエストすれば出してもらえます)。

江戸前のように身を蒸さず生から焼き上げて、脂が出る瞬間にタレに漬け、再び火の上へと言う作業を10回は繰り返して焼き上げられたうなぎのツヤの見事なこと。箸を入れるとふっくらとした弾力があり、ほお張ると軟らかで、言葉にならないおいしさです。

七代目 若松屋

熊本市南区川尻4-9-12

TEL.096-357-9020

営/11時半~14時、17時~19時(数量限定、無くなり次第閉店)

休/水曜

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