「道の駅みなまた」で販売されている松本さんら「紅茶四天王」の紅茶

水俣は茶どころとしても有名です。水俣市のほぼ中央にある高台の桜野上場(さくらのうわば)地区には茶畑が広がっています。

「曾祖父が1928(昭和3)年に植えた茶木が今も育っています。昭和6年には皇室に献上されたと聞いています」と話すのは、「桜野園」4代目の松本和也さん(53)です。「桜野園」の屋号は、松本さんの曾祖父と交流があった徳富蘇峰の命名だそうです。

松本さんが作る紅茶や釜炒(い)り茶は、国内はもとよりイギリスに輸出され、ロンドンの老舗「ポストカード・ティーズ」で販売されているそうです。

また松本さんは水俣の「紅茶四天王」の一人です。松本さんのお茶と和紅茶は「桜野園」のネットショップにあるほか、和紅茶は他の「四天王」の皆さんのものと一緒に「道の駅みなまた」でも販売されています。

「水俣のお茶はおいしいですよ」と松本和也さん。「桜野園」のネットショップでも購入できます

香りが立ち、落ち着いた風味の水俣の和紅茶

「道の駅みなまた」のスタッフに紅茶の作り方を教える松本さん

桜野園

水俣市薄原1541

TEL.0966-67-1715

営/9時~17時

休/土日・祝日

https://sakuranoen.shop-pro.jp


身も心も癒やす 湯の鶴温泉の湯

ヌルヌルとしたお湯が気持ちいい「喜久屋旅館」の温泉

松本さんの茶畑から、湯の鶴温泉街が見えていました。「時間があれば温泉を楽しみに行く」という松本さんに案内してもらい、「喜久屋旅館」を訪ねました。

80年ほど前に創業した喜久屋旅館は、宿泊と立ち寄り湯を楽しむことができます。単純硫黄泉のお湯は、美容液のような滑らかさです。

現在はコロナ禍に配慮し、6カ所ある浴場は1組ずつの利用となっており、入浴料は何と一人200円(ただし露天風呂付きの家族湯1カ所は600円)。この入湯料の設定には、「気軽に楽しんでいただきたい」というおかみの神崎綾子さん(72)の思いが込められています。

風情ある湯の鶴温泉。湯出川の瀬音が心地よく聞こえます

「どうぞ、うちのお風呂で温まって下さい」と笑顔で迎えてくれた神崎綾子さん

喜久屋旅館

水俣市湯出1402

TEL.0966-68-0211

営/9時半~20時半(場合によっては時間変更)

休/なし


祖母の味を守って 人気のチャンポン

昔ながらの味を伝える「喜楽食堂」の「チャンポン」。このボリュームで500円です

喜楽食堂のみなさん。左から、三牧さんの妻の直美さん(54)、賢治さん、母の昭子さん(74)

水俣の人々のソウルフードの一つが、ちゃんぽん。水俣では提供する各店が協定を結び、「チャンポン」と表記するそうです。

今年で創業71年となる「喜楽食堂」の厨房は、昼ともなると大わらわです。ソーシャルディスタンスをとった席で、黙々とおいしそうに麺を頬張る客の姿があります。「祖母が始めた食堂で、今は祖母の娘の母と孫の私、妻と一緒に当初からの味を大切に守っています」と話すのは三代目の三牧賢治さん(51)です。

「安くておいしいものをお客さんに食べてもらいたい、という祖母の思いを大切にしながら作っています」と賢治さん。いただいたチャンポンは懐かしい味で、おなかも心も満たされました。

喜楽食堂

水俣市浜町1-2-9

TEL.0966-62-2629

営/11時~14時半、15時~20時半

休/土曜

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